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やはり俺達の青春ラブコメは間違っている。
第一章
なかなか雪ノ下 雪乃に話を聞いてもらえない俺は中身が歪んでいる。
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っているであろう雰囲気はそんな甘いものでは無く、研ぎ澄まされた刃物のようなものだと。だから覇○色の覇気かっつーの。さっきまでのラブコメ空気どこ行った。これじゃ賭博黙示録になるじゃねぇか。
 ここで起きないと俺の人生が終了し、二度と起きれなくなる恐れがあるので仕方なく目を開ける。

「他に部員っていないのか?」
 そう尋ねたのは比企谷だ。

「いないわ」
 えぇっ、それって部として存続できるのか?かなり疑問なとこだが。
 
 ...と、いうわけで現在まったくのノーヒント状態。正直全然わからん。
 いや、待てよ、部員が全然いなくても廃部になっていないということは...。
 ―ここは小さい頃から友達の少ない比企谷に答えて貰おう。アイツ一人でやるゲームなんかには詳しそうだからな。
 決して考えるのが面倒になったから比企谷に全部丸投げしたわけではない。
「文芸部か」
おっと比企谷。早くも正解きたんじゃないか。

「へぇ...。その心は?」
「特殊な環境、機器を必要とせず、人数がいなくても廃部にならない。つまり、部費なんて必要としない部活だ。加えて、あんた本を読んでいた。答えは最初から示されていたのさ」
 いつもより饒舌(じょうぜつ)だな。まぁ、確かに完璧だった。でも、そのドヤ顔はやめろ。
 さすがの雪ノ嬢も比企谷の完璧な推理に感心したと見え、ふむと小さく息をつく。

「はずれ」

 フッ...。

 あっ、いま雪ノ下、比企谷のことすっごいバカにした感じで笑った。比企谷もあれだ...。多分だけど今、イラッ☆ ときてるな。
 つーか雪ノ下性格めっちゃ悪いな。さっきは完璧超人とか言っちゃったけど、悪魔超人だこれ。

「それじゃ何部なんだよ?」
「比企谷。気持ちは分かるがおちつくんだ」
 比企谷の声に苛立ちが混じっていた。だが、雪ノ下は気にするそぶりも見せずゲーム続行を告げる。

「では、最大のヒント。私がここでこうしていることが活動内容よ」
 やっとヒントが出たけど全然わからない。やっぱり答え比企谷が言った文芸部なんじゃないの?
 ...比企谷。頑張れ。 俺のためにも。
「オカルト研究会っ!」
「部って言ったんだけど」
 もう駄目だ。ついに比企谷も迷走してしまった...。

「オ、オカルト研究部!」
「はずれ。...はっ、幽霊だなんて馬鹿馬鹿しい。そんなのいないわ」
 ほ、ほんとに幽霊なんていないんだからねっ! べ、別に怖いからそう言ってるんじゃないんだからっ! などと彼女が隠れた可愛さを発揮する様子は欠片もなく、心底俺と比企谷を蔑んだ目で見てくる。
 バカは死ねという目をしていた。

「降参だ。さっぱりわからん」
「いや、十分だ比企谷。お前は頑張った...、頑張ったよ」
 だい
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