ナツvsメイビス
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ちはすぐに察した。
「おいちょっと待てよ・・・これ5万じゃねぇ!!5億だぞ!?」
「えぇ!?」
なんでそんな大金になっているんだと思って覗き込むと、突如一の位の0が9へと変化した。
「何!?」
「今も金額は増えてるわ!?」
「なんで〜!?」
「どういうことですか?」
よくわからない状況に困惑せざるを得ない俺たち。すると、ウェンディが何かに気が付いたのか、その紙を受け取る。
「これ、百年前の紙なのに新品同様です。きっと、返済期限を過ぎると金額が増えていく魔法がかけてあって・・・」
「だから隠したのか・・・」
もう返せないとわかったらあとは自分が損をしていくだけ。それならいっそなかったことにしてしまおうと隠したわけか。
「ん?待てよ?ギルドのルールじゃ金の貸し借りは禁止のはずだぜ?」
「どっちにしても、初代の埋めたものとは違いますね」
「もう片っ端から掘るしかないわ」
唯一の手がかりも空振りに終わってしまったことにより、またあの途方もない作業を繰り返さなければならないのかと思うとタメ息が出る。ただ、やると決めたからにはやるのが俺たちだから、みんな不満も言わずに元の位置へと戻っていったんだけどね。
「ナツ!!」
それからさらに数時間、ひたすら木の根本を掘り進めた俺たちはある結論に至った。それは・・・
「グレイ・・・」
「来ました!!」
「皆さんも」
「やっぱり!!」
「やっぱり!?」
俺たちは今、ナツさんとハッピーの家へとやってきている。その理由は単純!!
「そういうことだ、ナツ。街中の疑わしい木の下を探した。どうやらこの木が最後の一本だ」
百年前からあるであろう木々の下は全部掘り返した。それでも初代の埋めたことは見当たらない。そして、百年前からあるであろう最後の木は、ナツさんの家の中にある木だけなのだ。
「ちょっ・・・だから最後かどうかわかんねーーー」
「「最後だわ!!」」
「・・・」
なおも抵抗しようとするナツさんにグレイさんとシャルルが一喝すると押し黙ってしまう。
「ここオイラたちの家だよ!?どうする気!?」
「掘るのよ!!」
「そんなことしたら家が壊れちゃうよ」
「やむを得まい」
「初代のためよ」
「ごめんね〜」
元はといえば、ナツさんが一番乗り気だったんだし、これくらいしょうがないよね。可哀想だけど。
「ちょっと待てって!!この木が百年も経っているように見えるか!?」
「そうだよ!!他の木に比べて背も低いよ!!」
それでも抵抗するナツさんとハッピーだけど、それはこの少女の一言により打ち砕かれた。
「でも、こうなっているのかもしれません
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