ナツvsメイビス
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せていると、図書室で調べものをしていたシャルルとセシリーが帰ってきた。
「おかえり、シャルル」
「どうだった?セシリー」
「手がかりになりそうなヒントを見つけたわ」
「大変だったよ〜」
何やら手がかりになりそうなものを見つけてきてくれたらしい。初代が何かを埋めた頃、当時のメンバーだったユーリさんとプレヒトさんが地面に何かを埋めたとか埋めてないとかで大喧嘩したそう。
その争った場所に二人に案内してもらうと、大きな滝と見るからに百年は経っているであろう大木があった。
「この辺りだと思うわ」
「おおっ、なんかありそうな気がするな」
「でも、埋めた場所で喧嘩したのでしょうか」
言われてみれば、埋めたのかどうかで喧嘩になったのなら、その場所で喧嘩をしたとは限らない。そもそも埋めてたら現行犯で問い詰められるだろうし・・・
「でも・・・他に手がかりもないですし・・・」
「と・・・とにかく掘ってみましょう!!」
「よーし!!行くぜ!!」
もう時間がかかることは承知しているのだから、不発だったらそれでも構わない。そのくらいのつもりで掘ろうと思っていたところで、またしてもこの人が勝手に飛び出してしまう。
「「グレイさん!!」」
最初に見たような体勢になっている彼を見て怒声をあげる俺とウェンディ。
「任せろ!!」
「任せられないだって〜!!」
俺たちの制止の意味をわかっていなかった彼は巨大なシャベルを作り出し、木の根本へと直撃させる。その結果はもちろん・・・
「「あぁ・・・」」
「また百年の木を倒すわ」
崖の壁に頑張って根付いていた木は重力に従いゆっくりと落ちていく。ただ、その時何かがこちらへと飛んでくるのが見えた。
「あれは・・・」
木が倒れてきていることも忘れてそれに駆け出す俺たち。真っ先に動いたジュビアさんがそれを拾い上げる。
「箱です!!」
「ありましたね!!」
「やったぁ!!」
「どうよ」
どや顔のグレイさんはさておき、ようやく見つけたであろう目的のものの中を確認するため開けてみる。そこに入っていたのは・・・
「「「「「??」」」」」
「なんでしょう?」
中に入っていたのは一枚の紙。グレイさんがそれを手に取り読み上げる。
「これ、借用書だぜ」
「借用書?」
「誰のですか?」
「686年、6月27日、私ユーリ・ドレアーは金5万Jをプレヒト・ゲイボルクより確かに借用しました。なお、返済期限は・・・」
「もしかして・・・大喧嘩の理由ってこれですか?」
「しょうもねぇ・・・」
大方、借金の返済に困ったユーリさんがこれを埋めてプレヒトさんから逃げようとしたのだろう。ただ、それを誰かに見られてて結果こんなことになったのだと俺た
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