ナツvsメイビス
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丈・・・」
ぶつけた頭を押さえながら体を起こしたウェンディ。それに俺は答えることができない。いや、答えられる体勢ではないのだ。
「むごごごご・・・」
その理由は、ウェンディが俺の顔に跨がっているから!!この状況に気が付いたウェンディは耳まで真っ赤にすると、すぐさまバスタオルを押さえながら立ち上がり・・・
「シリルのエッチィ!!」
床に倒れている俺の顔面に、魔力を纏った拳が突き刺さった。
「痛いけど・・・ちょっとラッキー・・・」
ウェンディのパンチがいいところに入ったせいで意識が朦朧としているけど、皆さんの裸やウェンディに密着されてラッキーと思っている自分もいる。そんなことを思いながら、俺の意識は暗闇の中へと飲み込まれていった。
それからしばらくして、ナツさんと初代の勝負?が終わってしばらくした後、意識を取り戻した俺はウェンディと一緒にエルザさんたちに呼び出されていた。
「というわけで、何せ手がかりがない。とにかく、樹齢百年以上の木全ての根本を掘るのだ」
「というわけで?」
先ほどの混浴?入浴?騒ぎの時に遊びに来たウォーロッドさんからの依頼で、初代が100年前にどこかの木の根本に植えた箱を掘り出してほしいと言われたらしい。人のものを勝手に掘り出すのはいかがなものかと思うが、ウォーロッドさんのお願いなので大丈夫ということらしいけど・・・いいのかな?
「えぇ!?そんなの無理だよ!!」
「あぁ、飛んでもない数だぜ」
ただこの依頼、少し無理なところがある。樹齢百年以上の木なんていくらでもあるし、その根本に埋まっているものを今日中に掘り出すなんて・・・
「なんだよ、お前数えたことあんのかよ!!」
「数えるか、んな暇人じゃねぇ」
なぜか顔がパンパンに晴れているナツさんとグレイさんが睨み合っているけど、それどころではない。そもそもマグノリアの周辺にも森林はあるし、そこも調べなければならないとなると・・・
「大仕事ね」
「めんどくさいよ〜」
シャルルとセシリーがタメ息をつきながらそう言う。乗り気じゃない人もいることでいささか雰囲気が悪いけど、それでもやる気があるメンバーもいる。
「でも、初代のためでもあるし」
「それを言われると反論できないよね」
ウェンディの言う通り、初代のためとなると話が変わってくる。ルーシィさんいわく、彼女が元気がなさそうだったということもあり、彼女が元気の源と言っていたその宝物を掘り起こすことになったのだ。
「はぁ!!もしグレイ様が樹木なら、ジュビアはその樹液になりたい!!」
「よくわかんねぇ!!その例え!!」
そんな中でも平常運転のジュビアさん。その姿を見た俺た
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