暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
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そして1週間後。
明日奈はコンコンの容体などを倉橋先生から聞いてお母さんとも和解したらしい。
うーん。やっぱり家族円満はいいね。

「んで、コンコン。今回は最後までやるよ。」
「僕も負けない…!」

今、僕達がいるのはALO内のとある闘技場。
今日はデスペナルティ無しのデュエル大会という事でみんな集まって大会に臨んでいた。そしてこれは決勝戦である。
ちなみにコンコンはキリトを、僕はアスナを準決勝で倒している。ちなみに準々決勝で僕はユージーン将軍と当たりお互いの8連撃ソードスキルをぶつけ合う派手な戦いだった。
…まあ、キリトは二刀流じゃなかったから完全な本気ではないけど。

「スノー。」

観客席の最前列にいるシノンが僕を呼ぶので笑って手を振る。相変わらず可愛い♪

「シーノーン!僕頑張るからね!」
「あ、そうだ。」

シノンが何か思い出した顔をすると微笑みながら。

「勝ったら何かご褒美あげるわよ。」
「??」

僕は驚いた顔をして見るとシノンは小悪魔の様な笑みで。

「頑張ってね。」
「うんうん!僕頑張るよー!」

僕が手を振り終わり神経をデュエルに集中させる。そして軽くミョルニル大鎌モードを1、2回ふる。そしてさらにのんびり背伸びをする。
そうするとこの場にふさわしい歌を歌う。

「そろそろ白黒つけましょう♪
さあ、2人のステージへ♪…行くよ♪?」
「こっちこそ!」

カウントダウンが鳴り響き。デュエルがスタートする。

「…無考。」

何も考えない。
僕の本気モードに入ったのを感じ、圧倒的な速さでコンコンに向かって行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

スノーの…『無考』はゾーン…。すなわち人間の100%の力を発揮出来る状態。
すなわちスノーの通常の状態では出来ない…リズムが分かっていても出来ない技を完璧に再現することがほとんど可能な状態である。つまり。

「音符と楽譜の世界に引きずり混んで♪…」

スノーの第一撃は裏ソードスキル。『デスサイズオーバードライブ』システムアシストが無い状態とはいえ、『無考』状態のスノーの技はソードスキルに近い速さがある。さらに『奇跡の音符』による黒い音符の弓矢がスノーに当たらない様な全方位からユウキを襲う。

「残念…!やあ、やあ、やあ??」

しかしユウキのキリトをも超える圧倒的反射神経はそれを凌駕する。
なんと一撃、一撃を弾きながら更に音符の弓矢をまるで必要最低限の動きで躱す。
その間7秒。その間客席からは「見えない…。」「すごい。」などの言葉が飛び交う。

「…っち!」
「…はあ…!」

ユウキが全ての攻撃を弾き返すとスノーの目にハイライトが戻る。『
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