暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga11-B勝敗の行方〜victory or defeat〜
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向こうに・・・)みんな、こっちだ」

記憶の中の宮殿――ログステインの内部を思い起こす。ログステイン宮殿はスパリンスヘイズ軍の本部として使用されていた。“T.C.”の反応がある地下は確か・・・武器庫のはずだ。大戦後に子ども(ヴァルキリー)達と見て回って、神器や危険物などはすべて回収し終えた記憶がある。

(なら連中は何を狙ってここへ来た・・・?)

階段を降り、真っ暗な地下に足を踏み入れる。信号は地下の奥からだな。灯りなんてものがないため、それぞれ暗視魔法を発動している。魔力反応を探知される可能性は高いが、火を起こしては明かりで気付かれるだろうし、何も対策しなければ何も見えずまともに移動も出来ないだろう。

『ねえ。進むにつれて、割とヤバい魔力を感じるようになったんだけど・・・』

『私も。絶対に何かある』

『きっとソレがT.C.の狙いなんだろうね』

『なら奪われるわけにはいかない。せっかくの1勝をチャラになんて・・・』

『私の結界で逃亡なんて絶対にさせない』

『メンバーだって捕まえちゃうんだから!』

シャル達の意気込みを念話を通じて聞く。俺も感じている神器特有の魔力に全身がピリピリと痺れる感覚を得ていた。ここまで感じ取れる魔力となれば高位の神器だろうが、どうやって? いつの間に?という疑問が生まれる。少なくとも“アンスール”全滅以降だ。

(とにかく、こんなまずい魔力を放つ神器を奪われるわけにはいかない)

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