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熊祭り
第四章

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「後は村のモンも呼んでな」
「そうしてか」
「熊の身体運ぶぞ」
「そうするか」
「途中兎や鹿は撃つがな」
「それでもか」
「急いで山を下りてな」
 そうしてというのだ。
「いいな」
「熊の身体運ぶか」
「ああ、そうするぞ」
「わかった、じゃあな」
 こうしてだった、二人は犬達を連れてすぐに山を下りて彼等を連れて熊の身体実際に六畳はある大きなそれを山から運んでだった。
 村に持ってきた、村人達はその熊を見て驚いて言った。
「凄い大きさだな」
「こんな熊いるのか」
「化けものか」
「もう化けものじゃないのか」
「ここまで大きいと」
「ああ、だから何人かに来てもらったんだ」
 こう彼に話した。
「おら達二人じゃ運べないからな」
「だからか」
「ああ、それでな」
 そのうえでというのだ。
「ここまで運んだ」
「そうしたんだな」
「しかし本当に大きいな」
「これは凄いな」
「どうしたものか」
「これだけ大きな熊だと相当な歳だ」
 ここで村の庄屋、太吉以上に歳を取った彼が言ってきた。
「だからな」
「それでだな」
「供養をせんとな」 
 こう太吉に話した。
「いかんな」
「ではな、しかし」
 ここで庄屋は言った。
「これをするのはな」
「わしのひい祖父様の頃か」
「わし等もまだ子供だった」
「そうだったな、覚えておるか」
「祭りの仕方をか」
「庄屋は」
「何とか覚えておる、あと祭りなら神主だ」 
 村の神社のというのだ。
「神主さんにも話を聞いてだ」
「祭りをするか」
「そうしよう」
 こう話してだった、そのうえで。
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