番外編「MS学園文化祭」
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のバー模擬店をやるという提案に生徒一同は大いに賛成。
そして、現在。
「う〜む! やっぱ、今年の勝者は俺たち栄えあるP組で決まりだな!」
通い詰めていたバーを見慣れているため、バニングたちはそれ相応に忠実で再現して見せており、バニングはその出来に大満足である。
教室一帯を、本格的なカウンターバーに改造し、ウラキ先生がバーテンダーの格好をして、立っている。その隣ではニナも同席だ。
「ケッ! なんでウラキの野郎にニナさんが付いてんだよ?」
モンシアは気に入らない様子だ。
「な〜に、俺がウラキに頼んだのよ? ま、見てなって?」
と、何かを企んでいるかのようにバニングは親指で二人を差した。
「なぁ……その、ニナ?」
モジモジしながら、隣で女性バーテンダーをしているニナに問う。
「どうしたの?」
「実は、その……ニナには専用の制服を着てもらいたいんだ」
「専用の制服?」
「そう! バニング先生に頼まれてね? これなんだ!!」
と、意を決して彼は後ろに隠してある……「バニースーツ」を取り出した。
「えっ……えぇ!? これって……本気なの!?」
「たのむっ……! 来てくれ? ニナがバニーを着てくれたら、俺のニンジン嫌いも治るかもしれないんだ……!!」
「あら調子よすぎねぇ!!」
しかし。
「ウラキ!! なんだそのバニースーツは!?」
火が付いたようにバニング先生が予想外の展開だと怒りながら、歩み寄ってくる。
「な、なにって……バニング先生が言っていたバニースーツですけど?」
「ちがうっ!! 俺はこんなのを求めちゃいない!! 大体、それは何だ!?」
と、スーツと一緒についているタイツを見た。女子生徒たちが使用しているパンストである。
「えっ……でも、これ以上だと過激すぎて、PTAとかに色々と……」
「ぶあぁっかもーん!! 生ぬるいわ!! そんなものかんけーない!! 俺はパンストじゃなくってV型ハイレグスーツに生足を望んでいたのだ。なぜそれがわからない!?」
「し、しかし……ダメだ! 僕には到底できません! ニナのハイレグに生足仕様のバニースーツなんて、そんなの僕の中の阻止限界点が突破してしまう〜ッ!!」
「自惚れるな! お前ひとりで何ができる? 頭を冷やせー!!」
「で、でも――それでも僕は、連邦の士官です! これだけは譲れませぇーん!!」
「甘えるな! 貴様のその甘えで船が沈む!!」
と、こういうどうしようもないやり取りを見て、ニナはため息をついた。それに、周囲から大の大人二人が、それも教員が真剣に論争を飛ばしているので、周囲の生徒からすれば迷惑である。
「……わかりました。私が、コレを着れば丸く収まるんですよね? バニング先生」
と、ため息をしながらニナが言うと、二人の論争はピタッと止まった。
「ありが
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