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Fate/WizarDragonknight
二つの赤
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 ウィザードが指輪をベルトにかざすと同時に、龍騎が左手の機械にカードを挿入する。
 すると、上空より現れた無双龍が咆哮とともに、二人の周囲を回る。
 ウィザード、龍騎。ともに腰を低くし、その周囲に火が集う。
 ファントム自身が発生させた火が、まるで彼らを補助するように集まっていく。
 そして、二人は同時に跳び上がる。
 体を回転させ、こちらに右足を向ける二人。さらに、その背後に赤い龍が加わる。

「はああああああああああああああああ!」
「だああああああああああああああああ!」

 龍の吐息が火となり、二人の飛び蹴りを包み込む。
 二つの火は龍とともに炎となる。

「おのれええええええええ!」

 ファントムは作り出した炎で攻撃するが、ファントムの小さな火では、龍が作り出した炎には到底及ばない。
 そのまま、ファントムには、二人の戦士が迫っていた。
 最期にファントムが思い浮かべたのは。

(私が絶望……この私が……)

「ぎゃあああああああああ!」

 ファントムが、自身の断末魔の終わりを聞くことはなかった。
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