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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第99話
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ノーザンブリアでの作戦が終わった時に挨拶をした程度だろう?」

「最初僕達はルクセンベール卿とレオンハルト大佐に鍛錬の相手を務めて頂いていたのですが、そこにディミトリ中佐達やデュバリィさん達がいらっしゃって、ディミトリ中佐達がせっかくの機会だからという事で僕達の鍛錬相手を務めて頂けたのです。」

「ディミトリ達が……?」

自分の疑問に対して答えたクルトの説明を聞いたリィンは不思議そうな表情でディミトリ達に視線を向けた。



「今回の戦争の最初の戦い―――クロスベル迎撃戦から八面六臂の活躍をしているリィン隊―――それも様々な事情によって”義勇兵”として参加しているクルト達の実力は前から気になっていたんだ。」

「それで私達が鍛錬の為にここに来たときクルトさん達が既に鍛錬していらっしゃっていましたから、ちょうどいい機会だと思い、手合わせを申し出たんです。」

「そうだったのか………それで実際に手合わせをしてみてのディミトリとイングリットの感想はどうなんだ?」

ディミトリとイングリットの話を聞いて納得したリィンは興味本位で二人に尋ねた。

「期待していた通り―――いや、それ以上の強さだった。クルトは実家が騎士の家系であるから幼い頃から剣を振るっていただろうが……それを含めても15歳という若さでは考えられない強さの持ち主だな、クルトは。」

「アルティナも人形を操って戦うという変わった戦闘スタイルとはいえ、味方の支援もなく”騎士”である私相手にここまで粘るとは予想もしていませんでした。」

「……恐縮です。」

「わたし自身は称賛される程強くなっているとは思えないのですが。内戦の時は一人で多数を相手にしていましたし。」

ディミトリとイングリットの称賛を聞いたクルトは謙遜した様子で答え、複雑そうな表情で答えたアルティナの答えを聞いたリィンとセレーネ、デュバリィはそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「ふふっ、セレーネも以前の鍛錬の時と比べれば接近戦も腕前が上がっているね。」

「そんな……お姉様と比べればまだまだですわ。」

ツーヤの称賛に対してセレーネは謙遜した様子で答え

「…………………」

「ちょ、ちょっと!?この流れですと貴方も私の今の実力を称賛する場面じゃありませんの!?」

レーヴェが黙り込んでいるとレーヴェだけ何も言わない事に困惑しているデュバリィがレーヴェに指摘した。



「ほう。俺を”一方的に好敵手扱い”しているお前がその俺に評価して欲しいのか?他の3組のように俺もお前の事を評価すれば、五月蠅く言ってくる事は目に見えていたから敢えて黙ってやっていたのだが。」

「んなっ!?」

そして挑発するかのように口元に笑みを浮かべて答え
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