暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第258話「始まる最後の戦い」
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
そして、優輝の牽制が止められないのであれば、せめて牽制の数を減らそうとするのが戦闘における定石だろう。



「ッ……!」

 優輝がいる場所とは別の無人世界。
 そこにも多くの敵が襲撃していた。

「(彼が止められないのであれば、こちらに力を割いて来る、ですね……!)」

 そこにいるのは、ルビアとサフィア。そして優奈と緋雪、帝だ。

「戦力をある程度集中させてそれを撃退。……それが私達の役目よ!」

「うん!」

「ああ!」

 優輝と違い、ルビアとサフィアでは牽制しつつ大量の敵と戦う事は出来ない。
 そのため、護衛として優奈達がついているのだ。
 三人共、今では神界の神相手でも決して引けを取らない。
 だからこそ、二人の護衛としてこのポジションについた。









「―――小賢しい真似をしてくれますね」

 それらを、神界にある世界との出入り口から眺める存在がいた。
 これらの事態を引き起こした張本人であるイリス……その分霊だ。

「前回と違い、確実な迎撃態勢を取っていたようですが……」

 そう言って、イリスが掌を世界に向け……

「……いえ、訂正しましょう。……確かに小賢しいですが……だからこそ、全力で、油断なく、確実に潰さなければなりませんか……!」

 それを、背後に向けると同時に“闇”で薙ぎ払う。
 直後、その“闇”と理力の剣がぶつかり合った。

「ッ……!」

 剣と“闇”が相殺され、それを見越したかのように蹴りが迫る。
 イリスは障壁を張る事で蹴りを防ぐが、再び剣が迫る。

「しまっ……!」

 再度剣と拮抗。そうした瞬間にイリスは吹き飛ばされた。
 原因は障壁を突き破って来た理力の矢だ。

「……本当、不愉快極まりないですね、貴女達は……!」

「分霊程度であれば、主様が出るまでもないですからね」

「私達が相手です。イリス」

 下手人はミエラとルフィナだ。
 攻めてきた神々の中を潜り抜け、こうしてイリスの分霊の所まで来たのだ。
 
「私を抑えるという事自体は、確かに良い対処法でしょう。……ですが、ここに私が一人だけでいると思いですか?」

 ルフィナの矢を弾きつつ、イリスはそういう。
 ここは世界と神界を繋げる出入り口だ。
 そして、今世界には神界の神々が襲い掛かっている。
 となれば、出入り口も敵の勢力圏なのだ。

「もちろん、思っていませんが?」

「ッ!?」

 当然、ミエラとルフィナも分かっていた。
 だからこそ、イリスも孤立させる。
 ルフィナの放った矢を基点に、ミエラが連続転移する。
 ルフィナも同じように転移し、徒手による近接戦をイリスに仕掛ける。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ