最終章:無限の可能性
第258話「始まる最後の戦い」
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様子を見たって事は、世界中の人達も奮い立たせるつもりなんでしょう?“可能性”を拓くために」
「ああ。だけど、今はまだだ。今希望を持たせたら、すぐに絶望に戻されて今度こそ立ち直れなくなるかもしれない」
今の優輝と優奈ならば、被害の出た建物などは即座に修復できる。
だが、今は敢えてそれをしない。
「タイミング次第と言う事ね」
「希望の後の絶望と絶望の後の希望とじゃ、全然違うからな」
そこまで言って、優輝は映像を消す。
そして、そのまま皆の下へと転移で戻った。
優輝が転移した先では、戦闘準備を終わらせた面々が立っていた。
全員、戦意を滾らせているのが目で分かる。
「……よし、まずは配置に就いてくれ」
そう言って優輝や優奈、神界の神々がゲートを開く。
事前に相談して、初手の防衛時にどこを守るか決めておいたのだ。
特に、式姫達は今まで暮らしてきた場所に愛着があるため、そこに向かっていった。
「最初の攻撃が一番キツイと思え。後は、司と祈梨で何とかする」
作戦は既に全員に伝えてある。
ここで要となるのは天巫女である司と祈梨だ。
厳密には必要ではないが、手っ取り早い“きっかけ”となる。
「第一波、第二波までは対処が出来るが……それ以降は、各々で防ぐしかない」
「第一波は儂が“廻す”事でカウンターとし」
「第二波は私とソレラで凌ぐって事だね」
開戦と同時に神界から攻撃が飛んでくる事は簡単に予想出来る。
耐えられるとはいえ、先制攻撃を甘んじて受けるつもりはなく、天廻、エルナ、ソレラの三人で第二波まで防げるように備えておく。
「そのためにも……ソレラ」
「はい。……一足先に、“根源”と繋がっておきます」
天廻はともかく、エルナとソレラの場合は少し小細工をする。
そのままでは、エルナの“守る性質”ではソレラだけしか守れない。
そのため、守る対象であるソレラを世界の“根源”と同化させる事で、ソレラを守ると同時に世界そのものも守れるようにする事で対処するのだ。
「いくらなんでも大量の攻撃を凌ぐだけでかなり力を持っていかれる。……しばらく儂らは戦えなくなると心得るのじゃ」
「なぁに、神界に突入する頃には回復してるさ」
神界に突入する前に、ある程度攻めてきた神を抑え込む必要がある。
そうしなければ、突入した所で挟み撃ちになるだけだ。
だからこそ、一度撃退の形で数を減らす。
その後、残りの戦力だけで抑え込めるようになってから突入という算段だ。
「……それじゃあ、開戦だ」
「私と姉さんで封印を解きます。合図はそちらが」
「ええ」
ソレラは既に“根源”と同化し、
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