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レーヴァティン
第百六十八話 美濃入りその六

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 一旦言葉を止めて仲間たちに述べた。
「虫も病もな」
「厄介たいな」
「実にな」
「若しかしてこの世界の危機は」
「疫病か」
「有り得るとよ」
 この可能性もというのだ。
「充分に」
「そうだな、危機が何か一切わかっていない」
「今の今までそうたいな」
「そして疫病はな」
 この驚異はというと。
「実際に世を脅かす」
「この世界でもそうたい」
「だからだな」
「それこそペストやスペイン風邪の様な」
 そうしたというのだ。
「とんでもない疫病である可能性もたい」
「実際にあるな」
「災害の可能性もあるたい」
 香織は今度はこちらもと話した。
「そちらも」
「台風なり地震なりな」
「津波もたい」
 これもというのだ。
「実際に海の魔神は世界を石に代えたうえでたい」
「海に覆ったな」
「そうしているたい」
「それならだな」
「津波、災害もたい」
 こちらの可能性もというのだ。
「あるとよ」
「そうだな」
「だからたい」
「脅威についてはか」
「そうしたことを考えてたい」
 そしてというのだ。
「まずはたい」
「海の魔神を倒すべきだな」
「海の魔神も脅威たいが」
「魔神の後で世界が訪れるという」
 まさにというのだ。
「脅威はな」
「何かと思うたいが」
 それでもというのだ。
「あらゆる可能性を考えていくとよ」
「そういうことだな」
「海の魔神だけでも厄介だけれど」 
 奈央も難しい顔で言う。
「その後の脅威についてもね」
「どうするかだな」
「そうだよ、まあ驚異も気になるけれど」
 それでもというのだ。
「まずはね」
「海の魔神だな」
「こっちも全く何もわかっていないしね」
「どういった奴かな」
「名前も姿形も詳しい力も」
「全くわかっていない、居場所もな」
 それもというのだ。
「わかっていることは少ない」
「わかっていることは二つの浮島以外のこの世界の全てを石にして海に覆った」
「このことだけね」
「相当な力を持っている」
「このことはわかるけれど」
 それでもとだ、奈央はさらに言った。
「それ以外のことはね」
「わかっていない」
「そうなのよね」
「残念ながらな」
「本当にね」
「何処かに知っている者がいるか」
「文献があればね」
 そうであればというのだ。
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