ツインズ×戦士達
SAO番外-交わり閉めるエピローグ
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どうしてかはわからないけど、白づくめの彼は私達がパラレルワールドに飛ばされたことも、パラレルワールドの存在も、イフ・トリップのアイテムも知っている。
「……ねぇ、そこの白いの」
「なに?」
そう呼ばれても気にしなくて、名前を教えないのね。まぁ、私も聞きたいことあるからそっち優先にするけど。
「イフ・トリップをキリカに渡した理由は?」
「ファンだからじゃ駄目?」
「おかげさまで、よくわからないところへ飛ばされたのよ?」
「それは大丈夫。元の場所へ戻すことできるって決まっているから」
「それって……どう言うこと?」
平然と彼は言葉にする。それがまるで当たり前のように。
「実はイフ・トリップって言うのは閃光弾みたいなものなんだ」
「え?」
「可能性のある旅とか言っちゃったけど、あれは少しいじくってそのアイテムがレアであり正体不明なパラレルワールドに行かせるアイテムだと思い込ませていたんだ」
「「…………」」
普通に思えば彼が言うことは子供が嘘をつくようなレベルである。もしくは中二病的な発言だと思えるのだが、暗くて見えない表情に真実の瞳がこちらを見つめているのが、不思議と思ってしまう。彼が言うことは全部真実だと。
「キリカは受け取ったアイテムを使用した時に気絶させて、二人をリョウコウがいるパラレルワールドに飛ばして、コラルに泊まった時、二人が眠っている隙に元の世界へ返して行った。あ、心配しないで、私が変わりにお別れの挨拶を従兄さんとサチに話してお土産を渡したから」
「ちょ、ちょ、ちょっと待った!」
聞いて入ればおかしいところがたくさんある。最後あたり、なんであんたがお別れの挨拶をしたのかはわからないし、なんでだよって、思いたいけど、一番訊きたいことを口にして訊ねた。
「……なんで私達をパラレルワールドに飛ばした?」
私が言った言葉はドウセツが訊ねたイフ・トリップを渡したことにも繋がる。彼がいったい、私達に何をしたいのか、とても気分でやったとは思えない。
「気分的じゃ駄目?」
「ちゃんとした理由……あるでしょ?」
「あるよ」
何故、彼が最初誤魔化そうとしていたのは、
「でも、詳しく言えないんだよね。なんせ私はイレギュラーだから」
私達には知らせてはいけない理由が存在したからである。
「それもそうね。変な能力を持って、アイテム名を変えられる力がある人なんているはずない。貴女は、茅場晶彦によってデスゲームの被害者ではない。そうでしょ?」
「大正解」
ドウセツが言ったことに対して白づくめの彼は否定もせず、隠そうともせず、堂々と肯定した。少なくとも、非科学的なことを持つ人なんて、現実世界にもいるはずない。ゲー
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