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我ら、栄光のADレイバー隊
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ねー……」
訓練の疲れを癒す間も無く出動の可能性が出てきた事に俺とマリが揃って愚痴をこぼすと、桜井が先程の夕張の様に目をキラキラさせながら、こう言い放つ。
「何言ってるよ!?活躍して英雄になれるチャンスが来たのよ!!絶好のチャンスと思いなさい!!」
「時々思うんだけど……、桜井さんって……、事件を楽しんでない?」
出動の可能性を前にテンションMAXの桜井を昴が若干、引き気味に見つめている……。
確かに俺も指揮される立場ながら、コイツ(桜井)の精神や脳内が「正常じゃないんじゃないか?」と思う事が何度もあるよ……。
そんな事をふと思いつつ、目をキラキラさせている桜井を見つめる俺の側で、夕張&土屋のデータコンビが比較的マトモな会話を交わす。
「んー……、確かキャリアの燃料って、何時補給したっけ?」
「3時間前に満タンにしたばかりだぞ……」
「あ、そうだった、そうだった。今、その事を思い出した」
手をポンと叩きながら、軽く笑う夕張の声がドック内に鳴り響く整備機器の機械音に混じって聞えていた時だった。
「レイバー隊は相変わらずね〜……」
と、”ちょっとやそっとじゃ、絶対に真似が出来そうも無いアニメ声”がドック内に響き渡る。
っていうか……、この余りにも特徴的過ぎるアニメ声の主は……。


俺を含めたレイバー隊の全員がそう思いながら、声のした方に顔を向ける。
すると、そこに居たのは強襲科のエース……、数少ないSランク武偵の少女……、”神埼・H・アリア”であった。
ロンドン武偵校から留学してきたエース中のエース……、逮捕率は脅威の99%……、正に最強の武偵だろう。
そんな彼女が先程、リーダーの言っていた作戦に参加するのは当然として……、何でレイバー隊を尋ねているのだろうか?
ふと胸の内にそんな疑問が湧いてくる中、何故か馬が会う桜井がアリアに問い掛ける。
「アリア、どうしたの?」
「いや……、何となく立ち寄っただけよ……」
そう桜井の問いに、一言ポツリと呟くように返したアリアは、直ぐ側にて整備員達が整備するイングラムを見つめながら、こう言い放つ。
「こう言っちゃ何だけど……、あんた達、レイバー隊って……、バカみたいなチームよね……」
「「「なっ!?」」」
前々からキツイ性格のは知っていたけど……、ココまでストレートに「バカみたいなチーム」って、言われたらカチンと来るぞ……。
俺、マリ、桜井の3人が共にアリアの発言に度肝を抜かれる側で、当のアリアはこう言葉を続ける。
「いや……、あんた達の活躍には強襲科として大いに助かっているのは事実で……、アタシも感謝しているのよ……、でも……、絵図がどうみてもSF映画のワンシーンにしか見えないのよねぇ……」
「確かに……、それはよく言われる……」
アリアの「SF映画のワンシーン
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