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我ら、栄光のADレイバー隊
我ら、栄光のADレイバー隊
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中の基礎としてある。
ましてや、土木作業とかならまだしも一定の状況を繰り返して作業する事による慣れで何とかなったとしても、基本的に”ガチンコの殴り合い&銃撃戦”や”事故災害時の人命救助”と言った『警備活動』をする俺達の常に一定の状況じゃないから、レイバーは絶えず細かい操縦が必要になる。
でもって、自然とパイロットのエネルギーもかなり消費するのだ……。
桜井……、時々思うのだが、お前は自分のポジションが”指揮・戦術分析”だって事を忘れてないか?
お前の役割は敵レイバーの様子及び、周囲に展開する強襲科突入部隊の状況、そして俺達レイバー搭乗員の状態等を的確に把握し、俺やマリと言ったレイバー操縦主に伝え、的確な警備作戦行動を展開する事に繋げるのが仕事だろ?
それをマジで忘れているんじゃないだろうな……、お前……。
多分、今のマリも同じ事を思っているんだろうな……、きっと……。
ふとイングラムのディスプレイに写る指揮車を見つつ、そう思った時には既に俺達はドック近くまで来ていた。
「レイバーが戻ってきたぞ、総員各電圧及び油圧系統のチェック並びに搭乗員搭乗タラップの用意を急げ!!」
そう一人の整備員がメガホンを片手に俺とマリのイングラムが戻ってきた事を確認するや否や大声で叫び、俺達のイングラムを直ぐにでも整備できる様な体制を整える。
彼、彼女らのお陰で俺達は仕事できるありがたい存在である。


因みにだが、ココに居る整備員の人数は合計60名。
何れも、整備科や車両科の整備担当をレイバー隊設立を受けて、教務課が無造作に引き抜き編成されている。
そんな引き抜き要員が55名で、残る5名はイングラムの製造元である篠原重工から出向してきたエンジニア達であり、事実上の整備班長を担当している。
この5名の整備班長の指示に従い、ADレイバー隊整備班は動いていると言っても過言では無いだろう。


そんな、ありがたい影の主役である整備班の誘導にしたがって俺とマリはイングラムを器用に操縦して移動式パレット兼ターンテーブルに固定する。
すると機械音を上げてイングラムを乗せた移動式パレット兼ターンテーブルがゆっくりと回転し、イングラムは180度回転する。
その回転を終えると同時にパレットがゆっくりとレールに従って移動して、イングラムを整備用ドックへと移動させていく。
んで、最終的に整備用ドックに俺とマリのイングラムが移動し終えると同時に固定用クリップがイングラムの両肩を挟む様に降りてきて、イングラムをガッチリと固定する。
それを合図と言わんばかりに整備班が搭乗タラップを用意、俺とマリはそれを使ってイングラムから降りるのだった。
すると、それに気付いた一人の男子がスポーツドリンクとエナジーバーを手に俺達の元にやってくる。
「二人共、お疲れ」
「お、
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