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我ら、栄光のADレイバー隊
我ら、栄光のADレイバー隊
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原重工が、日々凶悪化の一途を辿るレイバー犯罪に対抗するべく「イングラムの近代化改修モデル」として”AD型のベース”を開発、警視庁に売り込もうとしたらしいが失敗……、主が居ない「宙ぶらりん状態」となって篠原重工の倉庫に放置されていた。
そこにレイバー隊の強化を行っていた武偵局が目を付け、”値下げしても立った上で、購入する”事を名乗り出たらしい。
これは篠原重工にとっても多少の経済的損失は出ても、「不要在庫処分が出来る」ありがたい話であり、双方共にWinWin状態だったとか……。
んでもって、その購入に当たって武偵局側は、その試作イングラムに対し、「整備の簡易性の向上(※運用・管理などを未成年が殆ど行う武偵校に配備する当たっては、ある意味当たり前の要望)」や「遠隔操縦機能の搭載(※殉職生徒の減少の為)」等と言った独自の要望を付け足したらしく、コレに篠原側が答える事によって、今のイングラムAD型が誕生し、俺達の元に配備されたという……。
何だか、コレだけ見ると俺って”不要在庫”に乗っているんだな……。
まぁ……、そんな経由でも他の警察や武偵のレイバー隊が旧式のレイバーに乗っている中で、最新型のレイバーに乗れるだけありがたい状態なんだろうけどさ……。
やっぱり……、内心複雑な物があるよなぁ……。


そう思いながら、俺がイングラムのペダルやらレバーを操作してドックに向けて1号機を歩かせていると、頭に付けているレイバー用のヘッドギアの無線機から、2号機のパイロットである草薙(くさなぎ)マリが、俺と同じ様に少なからず疲労困憊と言った感じの調子で、こう言い放つ。
『あー……、お腹すいたな……、帰ったら何か無いかなー……』
(スバル)が、気を利かせてくれている事を祈りたいな……」
そう俺とマリが無線機越しにぼやいた瞬間だった、指揮車から俺とマリのイングラムの誘導を担当していた指揮担当の桜井明美(さくらいあけみ)が、まるで話の間に割って入るかの様にこう言い放つ。
『何よ二人揃って?自分の体で動いたわけじゃないのに、「腹減った」ですって?他の科より楽しているのに、ぜーたく言うじゃいないわよ!!』
「お前はコレを操縦して無いからいえるんだよ!!」
『海老原の言う通り!!レイバー乗りは意外とエネルギーを使うんだよ!!』
桜井の発言に対し、俺が若干切れ気味返す側でマリが”レイバー乗りにとっては御もっとも”と言える反論を言い放つ。
実際、レイバーの操縦と言うのは見た目や予想以上に細かく繊細な作業の連続である。
そりゃ、レイバーは工学やIT技術の発展によるスーパーテクノロジーが生み出したマシンだけあって、最新鋭のコンピューターOSが手伝ってくれている。
とはいえ、基本的には操縦者が2本のレバーやペダル、多数のボタンを適切に使い分ける事が基礎
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