ターン30 幻影の最終防衛ライン
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ウンして効果の対象にならず、効果によって破壊されないぜ」
幻影騎士団ブレイクソード(1)→(0) 攻2000→1400
ブレイクソードがその折れた剣の切っ先を地面に叩きつけると、そこから地面を割って衝撃波が飛ぶ。そのままの勢いで糸巻の伏せた右側のカードを吹き飛ばした。
「不知火の武部に自爆特攻する意味も薄いか?そして妖刀は墓地に送られた次のターンからその効果を使用可能、ならこの場で潰す必然性も薄いか。カードを伏せてターンエンド、それと同時に禁じられた聖衣の効果は消える」
幻影騎士団ブレイクソード 攻1400→2000
「どうにか凌いだか……アタシのターン!」
「シンクロ召喚、あるいはリンク召喚か?どちらにしてもこのターンは大人しくしていてもらおう、永続トラップ発動、虚無空間。このカードが存在する限り、互いにモンスターの特殊召喚は不可能となる……ははは、その表情を見る限り、どうやらこのカードを破壊する手段はないようだな」
本源氏の言葉は正しい。本来虚無空間はその極めて高い性能と引き換えに、デッキかフィールドからカード1枚が墓地に送られるだけで破壊されるという極めて脆い性質を持つカードである。しかし糸巻の手札には適当に発動して墓地に送ることができるカードすらもなく、その唯一の方法はあのブレイクソードに妖刀か武部のどちらかを自爆特攻させるという極めてリスクの高いものしか残っていなかったのだ。
「そんな事やってられるかよ……ここは賭けるしかないか、イピリア召喚!このカードが場に出た際、アタシはカードを1枚ドローできる!」
イピリア 攻500
「なるほど、うまく使い切りの魔法辺りが引ければ御の字、か。だが、そううまくいくかな?」
「アタシの引きを舐めんなよ?ドロー……ぐっ!?」
不敵に笑って引いたカード。だがいかに引きの強い彼女といえど、幸運の女神もそう毎回は微笑みはしない。結局せっかくの盤面を生かせず、引いたカードをそのまま伏せることしかできなかった。
「カードを3枚セットして、妖刀を守備表示に。ターンエンドだ」
妖刀−不知火 攻800→守0
「なんだ、やはり腕が鈍っていたか?今のタイミングで引けないとはな、『赤髪の夜叉』の名が泣くぞ。このエンドフェイズ。レイダーズ・ナイトの効果によって特殊召喚されたブレイクソードは自壊する……しかし、そこからでも幻影騎士団は立ち上がる。このカードが破壊された時、墓地に存在するレベル4以下の幻影騎士団2体を蘇生し、そのレベルを1つ上げる。ただしこの効果の発動後、ターン終了時まで俺は闇属性以外の特殊召喚が不可能となるがな。レベル5となって三度甦れクラックヘルム、フラジャイルアーマー!」
幻影騎士団クラック
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