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ツインズ×戦士達
SAO番外-兄貴
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わからないが、従兄が言いたい内容は余り触れられたくないんだ。従兄には悪いけど、まだあんまり触れるのは困る。

「……すまん。差し出がましい事聞いたな。悪かった……別にアンタらが嫌いなわけじゃねぇんだ。ただ隠し事はちっと怖くてな。すまねえ」

「……別に」

ドウセツはおそらく、構わないとは、言えなかった。やっぱりドウセツも気がついているんだ。従兄が触れて欲しくない内容に触れたって言うこと、自分を見抜けられたって言うことを。

隠し事はちょっと怖いか……。気にはなるけど、私がそこに触れるのは良しとしよう。

「できたよー」

「おっ、やっとか。ハラ減ったな」

サチの声に反応した従兄は、キッチンの方を振り返って言った。それに、私は慌てた様子ながらもそれに乗った。

「あ、そ、そだね!」

「リョウ、運ぶの手伝ってー!」

「へいへい。っと」

サチの声に立ち上がった従兄が、キッチンの方へと歩いて行く。 あちらから此方を見ることは出来るが、今の会話の内容に気付かれていると言う事は無いだろう。

「……ドウセツ」

「特に何も問題ないわよ。何かされた訳でもないんだから」

「そっか……ごめん」

「キリカが謝るのはおかしいと思うけれどね」

「あ、うん……そうだね」

大丈夫、従兄は悪い人じゃない。人の気持ちをわかってくれているんだから。

もしも、言う日があれば……告白でもしようかな。何日後か何年後かはわからないけどもね。



「えっと、今日のメニューはビーフシチュー、です」

「おかわりあるから、皆沢山食べてね?」

そう言ったサチとアスナをよそに、男二人は目の前の料理に目が釘付けになっている。無論、私もだ。

「…………」

「すっご……」

どうやら、ドウセツは素直に感心しているらしかった。実際、彼女達の前にある赤茶色のビーフシチューは非常においしそうな湯気と香りを立てている。

「うっし!速く食おうぜ!」

「もう!リョウせかさないの!」

うずうずした様子のリョウをアスナがたしなめる。
「それでは、頂きます!!」

「「「「「いただきまーす!」」」」」

「いただきます……」

ドウセツだけは静かだったが、かくして賑やかな食事が始まった。



「ん〜!!!」

思わず目をキラキラさせながら叫んでしまった、美味しさ。作った二人は微笑ましくそれを見てくれていた。

「うわー、兄はともかく、従兄も毎日こんなの料理食べているの!?」

「ん?おう。ま、ウチはサチが毎日な」

「なんて贅沢な……!」

て言うか、そんな事をしてもらっているのにも関わらず夫婦じゃないとか、信じらんない。マジでそんな関係じ
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