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ツインズ×戦士達
SAO番外-兄貴
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「おーひでぇ。全くキリカに見せてるあのデレデレ感は何処へやら……」

「デレなんてない」

「そうだったな。キリカには見せているんだっけな、こりゃ失礼」

「…………」

いっその事、斬りたいと思ったけどやめた。最早何を言っても無駄な気がして、これ以上言わないことにした。

改めて思う。自分は、この男が苦手だ。もう嫌いって、拒絶してもいいくらい苦手だ。

「あんた顔は良いんだから愛想ありゃモテんのにな」

「貴方と居ると言葉にハラスメントコードが適応されてしまえばいいと思うわね……余計なお世話よ」

その言葉に、リョウコウは楽しそうに笑いだした。意味が分からので、再びいぶかしげな表情でリョウコウを見つめる。相変わらず楽しそうに笑うその男は、そのまま二ヤリと笑って、私の方を向き直る。

「これまた失敬失敬。んじゃお世話ついでに頼みがある……キリカの事、これからもよろしく頼むぜ。精神的に」

唐突すぎた。

おそらく一瞬、驚きが顔に出てしまっただろうか?

いきなり何を言い出すのだ。こいつは。

「……何なの?突然」

「いやぁ、な。今日の試合で負けた身でこんなこと言うのもあれだけどよ。なーんとなく俺も心配でな彼奴の事。アンタなら、彼奴の事しっかり助けてくれんだろ?」

飄々とした様子で言うリョウコウの真意を矢張り、私は測りかねていた。

「……なんで今日会ったばかりの人間に、キリカの事を頼まれないといけないのよ?理解出来ないわね」

「ははっ、俺もそう思うがな。ま、さっき色々話してみて、彼奴の事も少しは分かって来た。あんたにも、彼奴が強ぇけど、崩れる事が決してねぇ人間ってわけじゃねぇ事は、少なからず分かってんだろ?そうなると、俺としちゃあやっぱな……兄貴ってなぁ、妹を心配するもんなんだよ」

「…………そう」

それ以上、私は何も言わなかった。了承も、拒否もしなかった。否、言うまでも無かったと言うべきかしらね。

キリカは優しい半面、善も悪も受け入れようとするお人好し。それ故に必要以上に受け止め、いつか想いによって崩壊するのかが心配。実際に、キリカは自分の存在を否定するほどまでに独りになっては、いつ死んでもおかしくないくらいに自棄になっていた。

私はキリカに助けられた、そのおかげで私は自分自身を崩壊することも、死ぬこともなかった。彼女の優しさに触れて、好きになった。私は誰よりもキリカの笑顔が好き、ただ笑ってくれるだけで、どうしてかわからないけど、不思議と安心してしまう。まるでお日様のように穂のかな光を照らすように。


「貴女ってなんなのかしらね?」

「俺はキリトとキリカの従兄であり、兄貴だ」

言いたくはないけど、頼もしい従兄ね。少しは感謝しているわ、キ
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