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ツインズ×戦士達
SAO番外-兄貴
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でいるのかわからない。こう言う人に限ってあんまり信用できない。

「まぁ確かに、俺とキリカは突き詰めりゃ他人なんだろうな。世界レベルで言えば……けどな」

「…………」

黙って聞いていると、リョウコウは続ける。

「そんでも、彼奴はキリトの妹で、俺にとっちゃ従妹だ。どんなになってもそれはかわらねぇんだよ。たとえ別の世界の人間だろうが、今日会ったばっかだろうが、あるいは明日消えようが、彼奴は俺達の妹だ。どうあってもそれは変わりねぇのさ。少なくとも俺にとってはな」

「…………」

私にはわからない。出会うはずもないのに、出会ってしまった他人同士はこの数時間の間で大切な存在になったと言うことが、私にはわからなかった。他人だと言えど、リョウコウが言った通り、どんなことがあってもリョウコウはキリトの従兄、キリカはキリトの双子の妹と言う、キリトからの繋がりがあるから、彼はキリカのことを当たり前のように妹だと言えたことが、不思議に感じるくらいに、私は何も知らない。

だから、羨ましく思えた。

「キリトの事もそうだし、ブラコンシスコン言われんだろうが、俺としちゃどうしてもな……キリカとはなんか、今日会ったような感じがしねぇんだよな。ホント」

「まるで古臭いナンパのセリフね」

「そう言うなって。ある意味、人を引き付けるキリカの才能であり寸のかもしんねぇだろ?キリトにもあるしな、そう言うの」

面白がるように言うリョウコウの言葉を、肯定する事は無かったが、否定する事もまた無かった。

この青年は天から見物しているのかしら? かもしれないどころじゃない、キリカには殆ど間違いなくそう言った才能がある。
他人を引き付け、共にある人間を明るく照らす、いうなれば太陽に近い性質の才能が、確かにそこにあるのだ。私は人との繋がりを良く知らなく関わりたくないと思っていた。でも、気がつけば、私もキリカに魅力された人物なんだと。彼女に救われた私が今ここにいる……。

「で?どうなんだよ、実際のとこ」

「人の内面にずかずか踏み込もうとするのは、貴方の癖なの?」

「うぐ……それ言われちまうと立つ瀬ねぇ……」

「とにかく……貴方に話す事は無いわ」

そっけなくそう言うと、以外にも呆気なく、苦笑してリョウコウはそのまま折れた。

「はは、こりゃ失敬。確かに、個人の事に行き成り首突っ込みすぎだな俺は……夫婦の話に首突っ込むのは不味いわな」

前言撤回。

普通にからかう気は満々のようだ。しかも至極真面目な顔でこういう事を言っている辺りより性質が悪い。本当に存在自体が、質が悪いって言ってもいいくらいだ。

「大真面目にそれを言う辺り、貴方本当にキリカ並みの変態みたいね。早く離れてくれないかしら?うつるから」

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