ツインズ×戦士達
SAO番外-回避VS剛力
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ますね」
「遠回しにストーカー体質って言いたいのかしら?」
「い、いえ、そんなつもりじゃ……」
「ちょっとドウセツ。サチをいじめないの!」
「いじめてないわよ。アスナはキリトの鈍感行動に悩まされてバニーガールでもなればいいのに」
「いったいどうしたらそんな言葉出るの!?キリト君関係ないよね!?」
さて、アスナの声音は無視して、キリカがなんとか打ち破る行動することを信じて、見守りましょうね。
●
さてどうしたものか……。
ゲームだったら、投げやりたい気持ちでいっぱいだよ。あ、ゲームの世界だったか。そんなジョークはどうでもいんだよ!
従兄は……強い以上にチートでバグじゃないかと思えてくる。
奇襲を仕掛けようとすれば予知したように防さがれるし、従兄の振る薙刀は重すぎるし、反射神経とか反応速度がなんか兄並に速くてすぐに気づくし、二撃目から完全に避けられたりするし、また妙にギリギリとタイミングよく避けるのが上手い。
結論。
――――弱点がない。
唯一の弱点も、従兄の振る薙刀は重くて攻撃が高いせいか遅いし隙も出来る。ただ、その隙を足技スキルで警戒させられてしまう。
「羅ァ!」
また足技スキルか!
私は後ろへ二歩程、下がるが完全にそれが致命を生んでしまった。
しまった、ミスった!
従兄は足技スキルを使わずに、ただ、右足を踏み込んだだけだった。
タイミング的にはバッチリで、従兄は大きく下から上へとアッパーするように振り上げた。
「くっ……!」
絶対に回避不可能かつ防御不可能、私の完全敗北だと察知し、ここで『絶対回避』で体を捻りながら前へと通り抜けた。
「!?」
距離を取りたいので回避が成功した瞬間に素早く前方へ走り出した。
「あっぶな!」
「すげぇな今の回避、あのまま攻撃されていたら完全に負けていたな」
「どうすごいでしょ?」
「だけど、今の回避は一回しか使えないんじゃねぇか?」
なんで初見なのに絶対回避だと勘づいたの!?何?思考を読み取るスキルとかお持ちなの?
「破っ!」
「ちょ、ちょっと!少しは休まして、よっ!」
「悪いが、タイムはねぇからな!」
振り返って飛ぶように私に近寄り足技スキルで攻撃してくる。
考える時間も与えず、休む時間も与えずに再び体を動かし続けた。
どうすんのよ……絶対回避はもう使えない。
あらゆる方向やどんな奇襲など、勘みたいな予知能力と、豪快かつ剛力な重さに加えて、硬直が少ない足技。
…………負ける気なんてない。勝ちを取りにいっている。
…………だけど、そんなのただの意志だけであり、どんなに思っても勝てないし負ける時だってある
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