ツインズ×戦士達
SAO番外-回避VS剛力
[2/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
使用してきた。
それに対しては絶対回避を使わずに、跳び跳ねるように三歩へと後ろに下がった。
足技スキルか……確か、硬直が短くて絶対回避には相性悪い。使って避けても追撃を食らいそうだ。逆にこちらに隙が出来て負ける。
この数分間でわかってしまったよ。従兄、リョウコウと言うプレイヤーは間違いなく、強敵だ。それと同時に、厄介すぎる相手だと、嫌でも認識させられる。
……長期戦は、あんまり得意じゃないなぁ。でも、イリ―ナさんは長期戦が得意とか言っていたけど、そこまで持ち越せるかが心配だ。
出来れば、早々に短期決戦で決めたいところだね。
「じゃあ、行きますか……」
小さく息を吸って、吐いて深呼吸してから一気に従兄に近寄って薙刀を振りかぶった。
「ほう」
従兄を見れば笑みを浮かべていた。余裕な表情をとりながらも、しゃがんで薙刀の振りを避けつつ攻撃の態勢を整えていた。
なんの、これしき、この攻撃ならかわせる。
振り上げてきた薙刀の対処は体を反らして回避しつつ、追撃させないように遠心力をつけて体を回して薙刀でカウンターを狙う。
結果的に従兄を追撃として足技スキルを使用してきたが、振り回した薙刀が防いでくれて追撃を逃れた。
「やるじゃねぇか」
「そりゃどうも」
褒められたところで勝たないと意味はない。いや、この勝負に勝ち負けは意味ないと思うけどプレイヤーとしては勝ちたい気持はある。
一度距離をとって、左足を力いっぱい溜めてから地面を蹴り出して従兄に突進するように近寄ってスキルを発動。
薙刀スキル『神風』
薙刀を片手で回転させたあと、両手にして更に竜巻を描くように回転させる。そして純白の閃光を引きながら振り上げる重撃。
これはどんな敵でもぶっ飛ばせるけど、隙があるし、使用後も硬直になる。
当たらずに強ダメージを受ければ私の負けだ。
そんなことわかっている。
だからこそ私は使用する。
私の勝負所は従兄が避けて、硬直状態になった時に絶対回避を使用して、逆に隙を作ってとどめを刺すことだ。
硬直が短い足技スキルを使用しても、絶対に回避不可能が出来るとしたあり得ない事態に一瞬だけでも驚愕するはずだ。
この勝負はもらった!
……そう思って、自信満々に言いたいけど……。
勝利の期待とは裏腹に、不安がよぎってしまうのは何故だ?
どんな選手だって、いきなり予想外なことになったら一瞬だけでも戸惑ってしまうと思う。それがどんなに冷静な人でも、完璧な人でも。
その不安は刹那へとやって来た。
従兄は避ける動作をせずに、正面から突撃して来るのではないか。
「割れろぉっ!」
声を上げ、少々大振り目に薙刀を振り上げて、赤いエ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ