ツインズ×戦士達
SAO番外-奇妙な出会いと再開
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一つの世界へと移るとか考えても無理な話だ。
「ねぇ、ドウセツ。言いたいことわかったけど、なんで……」
「それはわからないわ。ただ一つ言えることは」
兄やアスナがおかしくないんじゃない。
私とドウセツがおかしいんじゃない。
私とドウセツが何故、“この世界”にいるのかがおかしいんだ。
「――――パラレルワールド。私とキリカは、原因不明ながらも私達の知らない別の世界にあるアインクラッドへ飛ばされたのよ」
●
パラレルワールド。
SF系やアニメやゲームなど使われる用語。
ある世界にいくつか並行しる無数の世界が存在する。例えば、迷路に迷った時に右か左かどっちを迷う人がいる。その人が右に行くと言う現実とは別に、左へ行く現実が存在するだけで成り立つ。
ギャルゲーもそうだ。メインヒロインを攻略するルートとは別に、別のヒロインを攻略するルートもパラレルワールド。
今の状況もサチが生きているか死んでいるだけでもパラレルワールドは成り立つ。
原因は、イフ・トリップのせいだと思うけど、私とドウセツは、サチが生きていてリョウと言う兄から兄貴って呼ばれている世界へと飛ばされてしまったようだ。
とりあえず自分達は敵ではないことを示したところで、落ち着いて話したいので椅子に着席。
ちなみに事情がわかったのか、アスナが私達に対して敵対心はなくなり友好的に接してくれた。
「えっと……キリカ?」
「えっ、あ、うん」
アスナから呼び捨てされるとは……いや、いいんだけどさ、いつもはキリカちゃんって呼ばれているから、少々戸惑うなぁ……。
こう言う細かいところもパラレルワールドなんだよね……。
「キリカは……キリト君とは、どんな関係なの?最初遠慮なく聞いてきたからさ……」
最初に聞くのがそれか。とりあえず兄には気はないってことを証明する感じで、自己紹介を含めて照明しようかな。
「キリトと私は一卵性の双子。実の兄妹関係だから、キリトのことは兄って呼んでいる」
「「双子の妹!!?」」
その発言は、自分ではたいしたことないと思っていた。が、リョウは口笛を吹いたり、サチは口に手を当てたり、兄とアスナがハモるように発して驚いていた。
「お、俺の妹がこんなに可愛いわけがない……」
「なに、古いラノベのタイトルを言っているのよ……」
「いや、なんか……つい……」
パラレルワールドだから、私がいないことをわかっていても……実の兄にそんなに驚くと、やっぱり戸惑うなぁ……。頭ではわかっているのに戸惑うのは、やっぱり見た目が本物だからなのかな。少し慣れとかないといちいち戸惑っていたら身に負担がかかりそうだ。
「キリト君に全然似てない」
「さっきも言
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