ツインズ×戦士達
SAO番外-奇妙な出会いと再開
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
から口に出さない。
激論並に声を上げたせいか、若干疲れを感じた時に、兄貴と呼ばれているプレイヤーが発して来た。
「おいおい、誰だかしらねぇけどよ、お前がなんでんなこと知ってんだ?俺はおまえさんがキリトと一緒にいるの見たことないぜ?」
「私だって兄貴って呼ぶプレイヤーなんて初耳だ。貴方のことだって全く知らない」
兄が兄貴って言うからにはいろいろと頼りになるプレイヤーだと思うけど…………。一度も見たことも聞いたことない。
状況を整理すれば、私を知っているのはドウセツだけの様子。兄が兄貴って呼ぶプレイヤーは私達以外知っている。
なんで、こんなに食い違うんだ。
「なるほど、そう言うことか……」
そんな中、ドウセツは冷静でいて何かを納得したようにぽつりと呟く。そして、それをすぐに口に出して教えてくれた。
「ねぇ、サチ」
「あ、はい、なんでしょう」
急に自分の名前を上げられて少しおどおどするが、聞く姿勢を正す。
「貴女はキリカって言う人物はご存知?」
「えっと……」
「遠慮なんていらないから」
「……初耳です」
「本当に?」
「はい、初めてです……」
力ない声音であるがはっきりと真実の言葉を発した。嘘でも演技でもない、サチそのものの真実の言葉。
私のこと知らないか……ちょっと……へこむなぁ……。
「安心しなさい、キリカ。貴女の言っていることは間違いじゃない」
「へ?」
心を見たかのように、慰めてドウセツは口にし、言葉を続けた。
「それと同時に、キリトやアスナの言っていることは間違いじゃないわ」
「え、えっと…………」
私の言っていること……。つまり私はおかしくないと言うことであって、キリトやアスナが私のこと他人だと見ていることも、兄が兄貴って言われているプレイヤーも真実。
それなら、何が間違っているの?
「あー…………そう言うことか」
「リョウ、何となくわかったの?」
アスナが兄貴って言うプレイヤーのことをリョウと呼んでいた。リョウって言うプレイヤーなら聞いたことありそうだけど、そんな噂も聞かなければ、その様な外見なんか見たことない。
リョウと言うプレイヤーはドウセツの言うことを悟ったみたいだ。
「信じがたいことだろうけど、話が食い違うんだ。それしかないだろうな」
「どう言うことだ、兄貴?」
「わからなねぇのか?」
話が食い違う。
世界に取り残された気分。
イフ・トリップの説明文。
『満天な星空で使うと誰も見たことのない景色が見られる』
…………あ、ああぁ!?
いや、ありえないでしょ。
ゲームの中から同じタイトル、同じ世界観、同じもう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ