アイングラッド編
紅き剣閃編
True Tone―真実の音色そして、次のステージへ
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で16歳」
「みずき…けい君、きりがや…かずと君……」
1音ずつ噛み締めるように口にして、やがてちょっと複雑に笑った。
「2人とも年下だったのかー。……わたしはね、結城……明日奈。17歳です」
本当に残念そうな明日奈の頭をポンポンと叩き、俺は再び、正面に向き直った。
「じゃ、俺は先に行くよ。また縁があったらよろしく」
「ああ……またな」
「さよなら、レ……螢君」
俺は前に重心を倒していき、空に身を投げた。
アインクラッド編 THE END
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『意識レベル回復、脳に損傷なし、各種臓器に致命的なダメージは認められません』
あー、この機械音声懐かしー。
痛む体を無理矢理起こし、壁に寄りかかる。
「隊長、長期任務お疲れさまでした。明後日より、身体能力の回復プログラムを実施いたしますので、今日のところはお休みになってください」
去っていこうとする第3部隊の副官たる女性に声をかける。
「……藍原」
「はい?」
「……時間が、惜しい、明日からだ」
「……了解。しかし、無理はなさらず」
「……承知している……あと、面会者は、帰すな、話す練習も、しなければ、ならん」
「了解。……隊長」
「ん?」
「……お帰りなさい」
「おう、ただいま」
副官が出ていくと、静かにベットに戻り、密かに生きている喜びを噛み締めた。
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Side ???
自衛隊、富士演習場。
そこにはいつもとは違い、計測器等を積んだ車両が整列していた。
その中心に佇む、緋色の瞳をした少女。
血の繋がっていないはずの彼女の兄に不思議と似ている容姿だ。
「水城二佐、本日の試験機の手応えのほどは、いかがでしたか?」
「機動力は大分上がったけど、攻撃の正確さが下がってきてるわ。装甲の脆弱性も早急に何とかしなさい。また予算の削減くらうわよ」
「ハッ。開発部によく言い聞かせておきます。ご足労、ありがとうございました」
「任務ご苦労。以降の予定を繰り上げて撤収の準備に取りかかりなさい」
「ハッ」
年上の体格のいい男性自衛官がまだ、10代半ばの少女にかしこ
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