アイングラッド編
紅き剣閃編
True Tone―真実の音色そして、次のステージへ
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「さらばだ――キリト君」
ヒースクリフが剣を振り上げ、キリトにそれを振り下ろす、その刹那―――
アスナのソードスキルが背を向けた俺にザクザクっと刺さり、俺はその吹き飛ばされた勢いのまま、剣を振り上げ、ヒースクリフの剣をたたき上げた。
ギィン!!
「やれ、キリト!!」
「……っ!!ぉぉぉぉああああ!!」
俺の心臓とヒースクリフの心臓を一気に貫いたキリトと一瞬目が合い、俺達はいつものようにニヤリと笑いあった。
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Side織り成す者達
全天燃えるような夕焼けだった。
目を開けると、空に浮かぶ円盤のような水晶体の上にレイは立っていた。
少し長めのシルバーの髪に紅の瞳、その目にはやり遂げたような疲れが滲んでいた。
「「レイ(君)……?」」
彼を呼ぶ声に振り向くと、そこには知った顔が2つあった。
「……悪かった、騙して」
「ううん、なんとなく分かったから……だからわたしが相手になったの」
「そうか……」
「それにしても、よくあんな捨て身の不意討ちが出来たな……一歩間違えれば弾く前に死んでたぞ」
「ははは。アスナが容赦なく吹っ飛ばしてくれたからな」
「あー、ひどいよ〜。そんな思いっきりやってないって」
ワイワイガヤガヤ、何時ものようにはしゃぐ、最期の時を……。
「絶景だな」
急に白衣の人物が現れた。
「……そうだな」
黒髪の少年の同意に他の2人も追随する。
「……レイ君、君にはまんまとやられたよ、確かに今日のボスはキリト君が止めで君がそれの手助け、だったね」
「……まあな」
暫しの静寂……。
やがて、黒髪の少年が口を開いた。――なぜ、こんなことをしたのかと――
そして白衣の男は語った。この世界の生まれたきっかけを。
語り終えた男は最後に言った。
「……言い忘れてたな。ゲームクリアおめでとう。キリト君、アスナ君、レイ君」
------それでは、私は行くよ。そう言って白衣の男は消えていった。
俺はすっと立ち上がると水晶の端まで歩いて言った。
崩れ去るアインクラッドを見るためと、後ろの2人に気を遣ったために。
「ね、最後に名前を教えて。2人の、本当の名前」
アスナのその囁くような声はよく通った。
俺は振り替えると笑って言った。
「水城螢、来月で16だ……多分」
「え……タメかよ!?……俺は……桐ヶ谷和人、多分先月
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