一なる魔法
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かへ行ってしまった。
「「「「「シリル!!」」」」」
そこにさらにダッシュしてくるナツさんを始めとした面々。皆さんまるでお祝い事でもあったかのような服装だが、それよりも自分の恥ずかしい格好を見られていることに顔を赤くする。
「わぁ!?見ないでください!!」
「シリルお前・・・」
「記憶が戻ったのか!?」
「えぇ!?」
恥ずかしがっている俺を見て、記憶を取り戻したことを察したグレイさんとナツさんは嬉しそうにしている。その二人の後ろでは、銀髪の少女が崩れ落ちていた。
「ソフィアのハーレム計画が・・・」
「お前が原因か!?」
絶望にうちひしがれている彼女を見て思わず怒声をあげる。すると、後ろから大きな音が聞こえてきた。
「危ない!!シリル!!」
「!!」
その声で今の状況を思い出した俺はすぐに横へと飛び魔物の攻撃を回避する。しかし、最初のダメージは確実に効いているようで、魔物の目の焦点が合っていない。
「よくわからないけど・・・復帰戦みたいだし・・・」
ティオスを倒した直後からの記憶がないが、それよりも遥かに時間は経ってしまっているみたいだ。なら、久しぶりの戦いなんだろうし、派手に行かせてもらう!!
「一撃で倒す!!」
最後の戦いの感覚で魔力を高めると、今までよりも力が漲ってくるのを感じる。それは、ドラゴンフォースが解放されたからだった。
「自分の意志で・・・」
「相変わらずのセンスだな」
ヒビキさんとリオンさんがそれを見て感心したように息を付く。微かに耳に届いたそれに意識を向けることもなく、俺は一直線にジャンプした。
「水竜の鉄拳!!」
水と風を纏った拳を叩き込む。すると、魔物の額から鮮血が飛び散り、崩れ落ちた。
「一撃か」
「すげぇ動きよくなってるな!!」
今までよりも体がよく動き、魔力も満ちていたことにより大きな魔物を倒すことができた。これには俺も驚いたけど・・・
「シリル!!」
そんなことを考えている暇もなく、ウェンディが抱きついてくる。
「よかった・・・本当によかった・・・」
何も覚えてないけど、彼女がこれだけ涙するということは、相当心配をかけてしまったのかもしれない。そう思い、彼女をぎゅっと、今までにないくらい強く抱き締めた。
「ごめんね・・・心配かけちゃって・・・」
「本当だよ・・・もう・・・治らないのかと思ってた・・・」
泣き止まない彼女を見て俺はただ静かに抱き締める。それを見ていた皆さんは、スッとその場から背を向ける。
「シリルの記憶も戻ったし、パーティに戻ろうぜ!!」
「おう!!うまいもんいっぱい食わねぇとな!!」
「ソフィアのハーレムが・・・」
「まだ言ってるよ」
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