一なる魔法
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が原因で記憶がなくなっちゃったの!!」
一瞬笑いを堪えながら迫真の演技を続ける少女。それにより少年の顔はどんどん真っ赤から真っ青へと変化していきます。
「ど・・・どうすればいいの!?」
完全に騙されて泣きつく彼を見て、計画通りといった感じの少女は、私のことを引き寄せ彼の前に突き出します。
「簡単だよ!!女の子の格好をしっかりして、ソフィアのマッサージもしっかり受けて、恋人だったウェンディちゃんと一緒に暮らすの!!」
「えぇ!?」
彼女の突っ込みどころ満載の台詞に声をあげずにはいられません。そしてそんな提示をされたシリルは、不思議そうな顔で私の顔を見ます。
「え・・・女の子同士で恋人なの?」
「「「「「くふっ」」」」」
シリルのもっともな突っ込みに笑いを懸命に堪える皆さん。グラシアンさんだけは爆笑を堪えきれず、外に飛び出していき、声だけが聞こえてくるような状態でしたが。
「時代は変わるの。男同士でも女の子同士でも誰も何も言わないよ。その見本が二人なんだから」
皆さんと同じように笑いを堪えるために体を震わせながら力説ソフィア・・・どこからこんなにウソが出てくるのか、少し気になります。
「そうなんだ!!よろしくね!!ウェンディ!!」
「う・・・うん」
この状況を喜んでいいやら何なのやら・・・複雑な気持ちでしたが・・・他の男性たちから彼を守るため、そして記憶を取り戻すために一緒に暮らし始めました。
「シリルゥ!!」
そして今現在・・・もう半年も経ったというのに、いまだに彼の記憶は戻らない。
「きゃっ!!」
晴天の中、レンさんとシェリーさんの挙式を行い、しばし雑談の時間に入っている私たちの元へやってきたのは、シリルが女の子の格好をしている原因の少女。
「ソフィア!!」
「う〜ん、今日もいいお尻だね」
シリルのお尻を撫で回しながらだらしない顔をしている少女。ソフィアはこれをマッサージとシリルに説明しているせいで、彼は全く反撃をすることができません。
「ほらシリル、力抜いて。じゃないと記憶が戻らないよ」
「は・・・はい・・・」
完全にソフィアのコントロール化に置かれているシリル。助けようと思いましたが、セクハラされてる彼の顔が色っぽくて、見入ってしまいました。
「やめなさい、ソッフィ」
「あう」
そんな彼女にチョップを喰らわせるのは、お姉さんのリュシーさんでした。今回呼ばれたのはフィオーレ中の魔導士の皆さん。青い天馬の皆さんが企画してくれて、本当に大きな賑わいをみせるものになっているのです。
「お前、やっぱりマーメイドに行くべきだったかもな」
「カグ
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