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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
一なる魔法
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あの戦いから数ヵ月が経ったある日、晴天に恵まれたその場所には、多くのギルドの魔導士たちが集まっています。
皆さんスーツやドレスに身を包みすごい賑わい・・・その視線の先にあるのは、大きな扉。

『それでは皆さん、新郎新婦の登場です!!』

大きな木製の扉が開かれると、そこから出てきたのは普段とは真逆の真っ白なスーツに身を包んだレンさんと、ウエディングドレスで幸せそうな表情のシェリーさんの姿。階段をゆっくりと降りてくる二人に、私たちはあらかじめ手渡されていた花びらを振りかけます。

「キレイだね、シェリーさん」
「そうだね、シリル」

化猫の宿(ケットシェルター)にいた頃から来ている服と同じ色のドレスを着ている私にそう言ったのは、青色のドレスに身を包んでいるシリル。彼のその姿は似合っていることは間違いないのですが、今までの彼のことを知っている私からすると、違和感しかありません。
なぜ彼がこのようなことになっているのかと言うと・・・

















「あぁ、シリルちゃん、ソフィアのことも覚えてないんだね・・・」

戦いが終わった後、王国の医療施設へと運ばれたシリル。ベッドの上でいまだに自分のことすら思い出せない彼に涙ながらにそう言う銀髪の少女。彼女が主な原因となっています。

「あなたは誰・・・なんですか?」

不安そうなシリルに涙を浮かべつつも笑顔を見せるソフィア。まさかこの人、この機会にシリルの恋人にでもなろうとしているのかと思い、そうはさせないと身構えている。

「ソフィアはあなたのマッサージをしていたんだよ」

しかし彼女は、予想の遥か斜め上を狙ってきました。

「あなたがいつでも元気でいられるようにマッサージをしてあげてたのに・・・そんな・・・












男の子に変えられてしまうなんて」
「「「「「ぶっ!!」」」」」

あまりの爆弾発言にその場にいた全員が吹き出してしまいました。

「ちょっとソフィア!!おかしなーーー」
「待て、ウェンディ」

彼女の横暴を止めようとすると、エルザさんにいきなり口を塞がれます。横目から見える彼女の顔は悪者のそれに似ていました。

「ちょっとだけ・・・面白そうだから少しだけ見させてくれ」

気が付くと、私以外の全員がこの状況を楽しんでいる様子。あまりのことに言葉を失い、じっとしていることしかできません。

「男の子になっちゃったの?」
「そう!!さぁ!!ズボンの中を見て!!」

ベッドの中の自身の体を周りからは見えないように覗くシリル。その少年の顔が、先入観のせいか赤くなっていきます。

「何か変なのある!!」
「そう!!・・・フフッ・・・それ
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