最終話
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様の声が響く。
今武舞台に居るのは瓦礫の上でうずくまっているモンテただ一人。
「優勝は第7宇宙です」
歓声は少ない。もともと観客の少ない試合だ。
喜びの声を上げているのは第7宇宙のメンバーくらいのものだろう。
ジレンが落とされた事で第11宇宙も全王様により消滅させられてしまった。
「さて、優勝者であるモンテさん願いをどうぞ」
「…その前に服貰っていいですか?全裸なんで」
大猿化したから服が破れちゃったんです。
「あら、私とした事が」
ビーと大神官様から光線のような物がモンテに放たれると綺麗なドレス姿に変わっていた。
優勝者へのサービスと言う事なのだろう。
「さて改めて願い事を」
優勝者に与えられるスーパードラゴンボール。その願い事はおおよそ叶えられないものは無い。
だからモンテがモンテになる前の世界に戻りたいと言えば恐らく叶うだろう。
そこは地球が一瞬で無くなると言う事も、世界が次の瞬間には消滅してしまう事も無い世界。
当然、願い事は決まっていた。
「わたしの…願いは…」
…
……
………
「ほら、モンテ。そんなに暇しているのならパンちゃんの面倒を見ててちょうだい」
悟飯くんの家でゴロゴロしているモンテ。
結局モンテは現実世界には帰らずに未だドラゴンボールの世界に居る事を選んだ。
記憶の薄れた過去の自分に完全に別れを告げたのだ。
モンテはスーパードラゴンボールには消えてしまった宇宙を復活させてくれと願い、終わってみればただの徒労に過ぎない力の大会は終わったのだ。
「きゃっきゃ」
「いだだだだっ!さすがサイヤ人…侮りがたし」
抱いたパンちゃんが引っ張ったモンテの頬は赤くはれていた。
「平和が一番。この時の為に頑張れるわ」
「なんだろう…モンテと居ると絶対その言葉からは程遠いと感じてしまうのは」
「失礼なっ」
「ふふ…冗談よ。それよりも良かったの?スーパードラゴンボール」
とビーデル。
「良かったんだよ。あの大会は全王様が各宇宙の人間レベルを確認するためのもので、あの回答以外じゃきっと第7宇宙を消していたはずだからね」
「おっかないのね、全王様って」
「まぁ、しばらくはゆっくりしようよ」
「はいはい。まぁ絶対に騒々しくなるとは思うけどね」
バタンと家の扉が開く音と共に道着を着込んだ悟空さんがあらわれた。
「モンテいっかな」
「悟空さん。ちょうどモンテは来てますよ」
そろーと逃げようとしていたモンテを捕まえるビーデル。
「え、ちょ…」
「ズルいぞカカロット。今度はオレ様がモンテをボコる番だろうっ」
「硬い
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