第八話
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最近になって回収されたはいいが放置されたサイヤ人と言う事で落ち着いたらしい。
正直説明するのが面倒くさいので訂正しないで厄介になっている。
とは言え、カカロットだとぉっ!
つまりここは過去の惑星ベジータと言う事なのだろう。
奇跡…と呼ぶにはチープだ。
本来わたしはあの界王神界でザマスに殺されている。その死の間際、生きぎたなく模索した結果、アディショナルタイムを生きているようなものだ。
それが何故過去に、それも惑星ベジータに居るのかは謎なのだが、それも奇跡と言う事にしておこう。
この体はまがい物だ。勿論肉体はあるが、魂が物質化したような状態で、何もしなくても消耗していくし回復もしない。
時々手が透けているのが見える。
本当にただの走馬灯の如き時間しか許されない体なのだが、それはもうしょうがないと諦めた。
勿論受け入れるのに三日位掛かって今も時々鬱になり駆けるが…死ぬのはやはり怖い。
そう言えば、悟空がここに居るって事はブロリーってどうなっているのだろうか。
いや、わたしは会った事無かったからこの世界には居ないのかな?
まぁ、確かめようもないか。
最近外が慌ただしい。
フリーザからサイヤ人全員に召集命令が出たらしく異星に行っていた者達も急いで帰ってきているようだ。
これはもう時間も無いな。このタイミングでの招集命令と言えばあれだ。
「ギネ、誰だこいつは」
外からギネさんと一緒に入って来た男の人がわたしを見てそう誰何した。
「ああ、その娘はモンテ。ちょっと訳ありでわたしが面倒みているんだ」
「まったくおめぇは…サイヤ人らしくねぇな」
「そうかな…それよりもカカロット見るだろう」
そう言って家の奥へと向かっていく男。うん悟空さんにそっくりな所をみるとバーダックなのだろう。
それを見て本当に惑星ベジータ消滅のカウントダウンを肌で感じた。
次の日、保育器に入っていたカカロットが居なくなっていた。
どうやら飛ばし子として地球に飛ばしたらしい。
「カカロット…大丈夫だろうか」
心配そうに空を見上げているギネさん。
「大丈夫ですよ。わたし大きくなった悟空さん…カカロットに会った事ありますから」
「はは、モンテは偶に面白い事を言うね」
悟空が飛ばされたと言う事は惑星ベジータ消滅まで本当に時間がない。わたしはどうしようか…
待っていても、例え生き抜いてもあとほんの少しの命なら、やれる事が他にもあるはずだ。
過去は変えられない、変えてはいけないと言うけれど、わたしが認識する過去が変わらなければここで何かをしても良いのではないか?
そうと決まればアタックボールを一つ盗んでこよう。
「
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