第八話
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の石へと変化してポルンガが消え去った第10宇宙の界王神界。
もう迷ってられない…
「何処に行くのですか?」
振り返るとそこにはわたしが居た。
「わたしの体…」
「ええ、あなたの体は実に具合が良い」
「この変態がっ!」
「酷い事を言いますね」
キューンと収束する気弾。
「くっ…ご丁寧に力封じを…」
こちらも気功波を出そうとして体の中で何かが邪魔をしているのを感じる。
ドン
「ぐぁああっ!」
「ほらほら無様に逃げなさい」
今の一撃ですでに死に体だ。
「ぐぅ…」
界王神界が同じような作りなら、せめてあの場所へ…
神殿内を這いずり回りながら移動する。
「ぐぁぁぁああっ」
気弾が当たる事にわたしの悲鳴が響く。
ズリズリと這うが…もうすでに意識がもうろうとしている。
「これで最後です」
ザマスの放った気弾に吹き飛ばされる体。
「………」
ドボンと浮かぶ球体の水の中に飛ばされるとそこで意識を失った。
意識が覚醒する。
「あ、う……」
「気が付いたか?」
「ここ…は?」
「ここはわたしの家だよ。あんたはわたしの家の前で倒れてたんだ」
目の前にかざした掌は最後に見た緑色ではなく黄色だった。
髪の毛もどうやら黒いらしい。
腰のあたりに意識を集中するとどうやら尻尾も有るようだ。
「何処の部隊の者だか分からないけど、そんな所で倒れているんじゃないよ」
目の前の女性を見る。
「サイヤ…人?」
「変な事を言う娘だね。あんたもサイヤ人だろう?」
「どこ、ここ…地球じゃ、無い?」
「あんたもしかして戻し子かい?まぁサイヤ人は放任主義だからなぁ、仕方ない、あんたしばらく家に居な。バーダックはしばらく帰ってこないし大丈夫だろう」
「バーダック………え?」
サイヤ人の女性…ギネさんと言うらしい。
それからモンテは彼女の家に居候している。
乱暴で粗野なサイヤ人が多い中、彼女はやさしさで溢れ周りからは浮いているようだが、わたしはすぐに懐いてしまった。
彼女の家に一部屋借りて生活をしていて、衣食住のすべてを面倒見てもらっていた。
とは言え、服装と言えばフリーザ軍の戦闘服なのだが…
部屋の片隅に保育器が有り、その中には三歳ほどのサイヤ人の男の子が眠っている。
「毎日毎日、カカロットを眺めて…飽きないのか?」
ギネさんが問いかけた。
「うーん…なんか不思議で」
「あんたもサイヤ人ならおんなじ感じだっただろうさ」
いえ、わたしは地球人です。
どうやらギネさんには小さいころに飛ばし子として異星に飛ばされ、
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