第六話
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最近パパがまた調子に乗ってます。
なんと先日の地球規模の異変を止めたのはパパのおかげと言う事になっているらしい。
と言う事で今日記者会見をするそうだ。
それもまたパパが地球を救った事にするそうだ。
そのホラもここまで突き通せるのなら身内ながら大したものだよ。
「モンテ、準備出来てるか。行くぞ」
「はいはい」
ママが死んでいる為かパパはこう言う式典に結構わたし達を連れまわしたがる。
以前はビーデルが居たので被害は半分半分だったのだが、ビーデルが家を出てからはわたし一人に回ってくるのです。
記者会見会場にパパと一緒に青のマーメイドドレスを着て降り立つと、周りはすでにサタンファンに埋め尽くされていた。
もうパパの大法螺大爆発。
うんうん、今日も絶好調だ。
と、そんな時空からまさかの宇宙船が降りて来た。
宇宙人が現れたと言うのにこの世界の人は結構驚かないものだな。もっとパニックになるかと思ったのに。
現れたライオンの様な姿をした宇宙人はパパを破壊神ビルスを退けた英雄として勲章を贈りたいそうだ。
それを調子のいいパパは当然と受け取ってしまう。
うん、そんな事をしているとその内バチが当たるよ?
と、そのバチはすぐに降りかかったようで、宇宙船から新たに現れた巨漢のライオンの宇宙人がパパと戦いたいと言い出したのだ。
「よろしい、だが私への挑戦はこの私の娘を倒してからにしてもらおう」
「ぱ…パパ?」
「モンテちゃん、お願いだよぅ、パパを助けると思って」
最近パパは娘たちの異常な強さを自覚したようで、虚勢を張る時に傍に居るとこういう事も多々あった。
「もう、今度何か奢ってもらうからね」
「あ、ありがとうモンテちゃん」
『おっと、対戦者はミスターサタンの娘、皆さまご存じモンテちゃんのようです』
記者が勝手に実況を初め、いつの間にか宇宙人の技術か武舞台が用意されていた。
「こんな小娘なぞと戦えと言うのかっ」
「んー…じゃやっぱパパ頑張ってっ!」
「モンテちゃんっ!お願いっ」
パパ、涙目で娘に懇願するってどうなのよ…
「一撃で終わらせてやる」
拳を握りしめ振り上げるとモンテ目がけて振り下ろす。
左手を前に出して肘で拳を受け止め、力を武舞台へとにがすと、ガルビと名乗った大柄なライオンの宇宙人は驚愕の表情を浮かべた。
スルリ。
スカートの中からマーメイドドレスの切れ目に覗く猿の様な尻尾。
「な…ま、まさか…サイヤ人…なのか?」
「…一応」
「ひぃいいいいいいっ!?」
ガルビは全身を震え上がらせると宇宙船へと直行、他の搭乗員を置いてでも離陸の準備を始めてしまい、うや
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