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リリなのinボクらの太陽サーガ
陰影ミステリアス
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知れず死ねない苦しみを味わい続けていた彼らに、憐れみを感じた二人は黙とうを捧げた。それからケイオスを追いかけた所、彼は一人でいる間に視界に入った敵を全て片付けており、ディエチは自分も戦力云々の話がケイオスにとって余計なお節介だったのかもしれないと思い、少し落ち込んだ。

「ん、やっと来たか」

「ごめんごめん、ディエチがいじけちゃってさ〜」

「いじけてない。それよりもここは……」

「恐らく相当重要な研究機密が保管されている場所だ。ターゲットではないが、情報収集の一環としてここに来た。さて、ようやくあんた達の出番だ。ここの端末から情報を抜き出してほしい」

「りょ〜か〜い。ところでメモリーカード的なモノある? 流石に見た情報を全部覚えろってのは特殊能力でも無い限り無理だしさ」

「これ使え、セイン。俺の携帯端末だが、施設の情報を全部移しても大丈夫な空き容量がある」

「はいさ〜っと。どれどれ〜? なるほど、さっきケイオスが言ってた通り、ここは聖王に要求された研究を行っていたみたい。この区画に入る時に聞いた極小兵器についても色んな実験が……え?」

「どうした?」

「実験が……継続中だってさ……」

「継続中!? まさか、あのウェルスみたいに被験者が生き残っているの!?」

「ん、設備が一部バグってたし、システムエラーで誤認識してるんじゃないのか?」

「待ってて、今調べる。……現時刻より999999時間前に第一級エマージェンシー発令。実験中の77番シリンダーを隔離、緊急時実験継続申請確認により長期保管処理」

「つまり被験者はシリンダーに保管されてるんだね」

「ん、実験の内容は?」

「え〜っと……これだ。実験名は『細胞生成ナノマシンによる細胞置換再生実験』、内容は……ちょ、なにこれ。嘘でしょ」

先に目を通して絶句したセインに代わり、ディエチが内容を読み上げる。

「本実験は試験的に開発された細胞生成ナノマシンの応用として、対象となる人物の遺体を分解して同一人物を再構成するものである。これが成功すれば、特定人物の永久的存続が可能となり、ひいては不老不死の科学的実現を意味する」

「ん、死体を分解して……再構成? これはプロジェクトFATEとどう違う?」

「簡単に言うと、細胞を培養して同じ人間を生み出すのがプロジェクトFATEなら、こっちは全ての細胞を一度ナノマシンに置換して、同じ人物を万全の状態で生み出すのが目的だよ。仕組みは肉体を構成するタンパク質、脂質、ミネラル、赤血球や白血球、DNAなども含めた全てをナノマシンが生体情報として記録し、病気や怪我といった欠陥情報を修正してから肉体を再構成……最終的には全回復させるって寸法かな」

「ん、それって意味あるのか? 死んだ
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