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リリなのinボクらの太陽サーガ
陰影ミステリアス
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「隠れられるかはわからないが、地下2階に行こう。その奥に局長室が―――」

その時、私は特異な気配を放つ存在がこの空間に現れたと察し、反射的に会話を中断して迎撃態勢を取ろうとした。が、それは間に合わなかった。

「おっと、大人しくしてくださいね」

緑の宇宙人のような容姿の男が壁に寄りかかっているシャロンのすぐ前で、私達に静止の言葉を投げてくる。実際、彼の右手から150cm程度もある赤いレーザーブレードが、まだ意識の戻らないシャロンの首元に伸びていた。

「ウフフフ……この近くから救難信号弾が飛んだので様子を見に来てみれば、まさかニダヴェリールの月下美人がこんな所まで来ていたなんて驚きましたよ。おまけに闇の書の管制人格までいるとは……ワタクシにおあつらえの状況じゃないですか」

「ま、また私のせいでこんな……」

またしても危機を招いてしまった責任を感じてマリエルが落ち込むが、そもそもこれは私達の警戒が足りなかったせいでもある。あの二人がイモータルと関係が無かった以上、イモータル側からの襲撃を含めて、もっと今の状況に危機感を持つべきだった。

「さあ、状況が理解できたのなら、その場でひれ伏しなさい。ワタクシの力で無理やり這いつくばらせるのも一興ですが、楽が出来るに越したことはありませんからね」

だが、そのミスも後悔も、今の私にはどうでもよかった。シャロンを人質に取った奴の言葉さえ、この時の私は聞き流していた。なぜなら……、

「き、きさま……!」

脳裏に浮かぶのは、夜天の魔導書が改造され、プログラムを書き換えられ、闇の書へと変貌した光景。騎士達のオリジナルが惨殺されて、守護騎士プログラムとして組み込まれた時の、血塗られた空間……! 彼女達を踏みにじり、私を長きに渡る悪夢へといざなった元凶!

「貴様は―――ポォォリドリィィィ!!!!!」

我を忘れるほどの怒りに飲まれた私は、本能に任せて右手からディバインバスターを放つ。白い魔力光を伴った砲撃は、

「愚かな……」

ポリドリが左手に込めたサイコキネシスでいとも容易く抑え込んでしまった。

「所詮は壊れた兵器、闇の書だった頃ならまだ楽しめたかもしれませんが、今のアナタでは話にもなりません。せいぜいサンドバッグかおしゃべり人形がお似合いですよ」

「ふざけるな! 何もかも貴様のせいで―――」

ビシッ!

「大人しくって言いましたよね。この女の喉、掻き斬ってあげてもいいんですよ?」

シャロンの頭のすぐ横の壁をレーザーブレードで貫いたポリドリは、それだけで怒りに身を任せていた私に冷や水を浴びせさせることに成功していた。はらわたが煮えくり返るような怒りを感じながらも、しかし私のせいで彼女に危害が及ぶことは避けなければならない以
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