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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)
未来への遺産
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揺するがすぐに落ち着きを取り戻す。

「・・・・・見たのか?」

「はい。」

ライトの問いにロックは素直に答える。

荷物をまとめていた時にロックが見たのは自分たちの兄弟機の設計図だった。

それは最初に作られた自分の設計データをベースにしながらも本格的に戦闘用に作られ、思考回路も自分たちよりも複雑な造りになっていた。

あれほど戦いを望まなかったライトがどうして戦闘用に作ったのかは分からないがロックはどうして自分たちにその存在を明かさなかったのかがどうしても気になっていた。

「博士、もし『X』を完成させたら博士はどうするつもりなんですか?」

「・・・・・今の世の中ではお前たちのようにするしかないかもしれんな。」

「・・・・・僕たちの存在を知ることなくですか?自分に兄弟がいることも。」

「ロック・・・・・わしは、今までの戦いである疑問を持ち始めておった。人間は平然とロボットを傷つけ、命令に従わせようとする。しかし、心を持っているロボットも果たしてそうできるか?現にワイリーのロボットたちはロボット工学の原則を無視している部分があった。それは以前操られていたカットマンたちも同様。こんなことでわしが目指していたロボットと人間が共存できる世界ができるのかと考えておったんじゃ。」

「それでXの思考回路はあんなに複雑なんですね。」

「うむ。だから、エックスはお前たちとは違い『悩み、考え、行動する』能力を与えることにした。ただ、それがどのような答えを出すかはわしにもわからん。もし、エックスが人間を悪と判断すれば取り返しのつかないことになる。」

「・・・・・でも、博士が作ったロボットなら大丈夫だと思います。」

「そうか?」

「はい。だって僕やロールちゃん、みんなだってそうじゃないですか。」

「・・・・・そうだな。」

しばらくして、二人は秘密研究所の場所に辿り着く。秘密研究所は地下に設置されており、奥に入ると組み立て中のエックスが作業台にあった。

「これが・・・・」

「そう、お前の一番下の弟でもあるエックスじゃ。尤もまだ未完成じゃがな。」

「・・・・・・」

自分にどことなく似ているロボットの顔を見てロックは、ある不安を感じた。

自分は今まで仲間のおかげで戦ってこれた。

しかし、彼の場合はどうなるのだろうか?

未来では自分や兄弟はいないかもしれない。

そうすればエックスは一人で戦うことになる。

仲間に囲まれていた自分とは違い、孤立するかもしれないエックスは果たして・・・・・

「博士、一つ聞いていいですか?」

「ん?」

「彼の電子頭脳は未使用領域はどのくらいあるんですか?」

「どうしたんじゃ、急に?確かにエックス
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