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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)
慈愛
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あ、一緒に来て。』

少年はアイリスに手を差し伸べる。思わず体が反応し、アイリスは少年と一緒に霧の中を歩き続ける。

「・・・・・ねえ、貴方は?」

『ん?』

「貴方はどうしてこんなことをしてくれるの?」

『どうしてって?だって、お姉ちゃんはまだ生きているじゃない。生きている人がここに居続けると本当に死んでしまうかもしれないんだよ。』

「・・・・・その方がいいかもしれない。」

アイリスは、足を止めて少年に言う。

「私・・・・・・・怖いの。好きな人の目の前で狂って傷つけてしまうんじゃないかって・・・・・・そんなことになるんだったらここにいた方が・・・・・・」

『本当にそれでいいの?』

「!」

少年はアイリスを見ながら言う。

『その人だってお姉ちゃんを守ろうと必死に戦っているはずだよ。例え狂ってしまってもきっと元に戻そうと諦めない。それでも帰りたくないの?』

「・・・・それは・・・・」

『まだ、お姉ちゃんはお姉ちゃんのままなんだよ。偽りのない本物、世界で一人しかいないんだ。だから、そんなこと言っちゃダメだよ。自分で考えなくちゃ。』

「自分で・・・・考える・・・・」

アイリスは一瞬少年の顔が見えたような気がした。それは、自分の仲間の一人に雰囲気が似ていたが何かが違う感じがした。

「・・・・・あなたはどうなの?」

『ボク?』













『優しい・・・・・優しいよなぁ。ロールちゃんはよう・・・・・でもよう!コイツのせいで・・・・街が・・・みんなが・・・・・ロールが!!俺は・・・コイツを許さねえ!!』 

『死ぬにしろ生きるにしろ最期くらい自分で考えることだ・・・・・自分でな。』





『ううん・・・・わかる。わかるよ・・・・・だって君は・・・・・僕だもの・・・・』






















『・・・・・・どうなんだろうね?まだ、あっちの僕はここに来ていないから。でも、ボクはボクでここでできることがあるから彼が来るまではこういうことをやるつもりだよ。』

アイリスの質問に対して少年は曖昧に答えると再び歩き出す。

しばらく歩き続けるとアイリスは、体の変化に気づく。

ワクチンを打つ前と同様に体から何かが込み上げてくるような感触。

しかし、不思議なことに少年の言葉のおかげなのか不安はなかった。

目の前には一筋の眩い光が見えてきた。

『・・・・・・ボクが案内できるのはここまで。後はお姉ちゃんの気持ち次第で戻れると思うよ。』

「ありがとね。ねえ、貴方の名前は?」

『ボ、ボクの名前?』

アイリスに名前を聞
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