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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga9-B語り継がれざる狂気〜The End〜
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リに『ルシルは起きた!?』って確認をするけど、返ってきたのは『ルシルとクララと逸れた!』という焦り。

『こちらイリス! 侵入者の姿をロスト! それに、ミヤビ、セレス、クラリス! どこに居るの!?』

創世結界内でもモニターは使えるようで、イリスがモニターを用いて全体通信を掛けた。すぐさま『セレス健在』『クラリス健在』『ミヤビ健在です』と返答があり、『セラティナ、オバラトル氏、健在!』『アイリ健在! ルシルの行方は不明で、現在捜索中!』『クララ健在! アイリとルシルを捜索中』と入り、私も『アルテルミナス健在!』と報告。

『了解。アイリとクララ先輩はルシルの捜索をそのまま続けて。他のみんなは、オバラトル氏を目印に集ご――』

――真技ディオス・デ・ラ・プランタ――

イリスがそこまで言いかけたところで、周囲からドンッと轟音と共に強烈な魔力反応が発生した。バッと後ろに振り向けば、「うそ・・・」と思わず漏らしてしまうほどに信じられない光景があった。

「植物の巨人・・・!」

私の視線の先では、草木で組まれた10体の巨人が今まさに構築されている途中だった。まずい、と思った。でも私だと魔術で作り出されたモノは破壊できない。モニターを見れば、イリス達の所でも巨人が組み上げられ始めているのが判る。それでもイリス達が戻ってくるのを待つ? あり得ない。イリス達の応援を待つことは出来ない。だからここは私が出ないと。

「エクスィステンツ・ツェアレーゲン!」

――ゲシュヴィント・フォーアシュトゥース――

分解スキルを限界まで発動する。付加するのは両腕と両膝。足の先はダメだ。地面を分解して、文字通り墓穴を掘ることになるから。続けて高速移動魔法を使って、太ももまで組まれた先頭の巨人に向かって突っ込む。先頭の巨人が最も早く造り出されているから、後ろ向きに転倒させてドミノ倒しにしてやる。

「ツェアラーゲン・・・」

先頭の巨人まであと1回地面を蹴れば到達できる距離にまで近付いたところで、右腕を振りかぶる。そして地面を蹴って巨人の額に向かって跳んだ。

「シュラァァァーーーーク!!」

振りかぶっていた右拳を額に向かって繰り出す。拳から伝わってくるのは植物特有の硬軟じゃなくて、鋼鉄を殴ったような手応え。転倒させるどころかこちらが弾き返されそう。

「上等!」

続けて左拳を打ち込んで、その反動で後ろへ向かってバク転。足元に魔法陣の足場、シュヴァーベン・マギークライスを発動して着地。

「倒れろぉぉぉーーーー!」

――ルフト・クーゲル――

空気を殴ることで生まれる拳圧攻撃を連続で放つ。神秘は無いからダメージはほぼ0だろうけど、魔術だろうと衝撃だけはきちんと通る。でもまぁ、こんなちゃちな攻撃だとよろけもし
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