二月革命
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!政府が私達から生活を奪おうというなら、その理不尽に対し、我々は反撃をしなくてはならないのだ!」
「「「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」」」
「さあ起とう!人民にパンと平和を!」
「「「人民にパンと平和を!!!」」」
こうして抗議集会は暴動へと発展、暴徒の数は百万人以上に膨れ上がり、警察では対処しきれず、暴動は惑星全土に広がっていったのである。
この事態に対し、リヒテンラーデ首相は軍の動員を決断、オーディンは戒厳令が発令され、暴徒鎮圧の命令を下した。
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「閣下!ロマノフスキー閣下!既に政府では戒厳令が発令されました!我々第1師団にも出撃命令が出ています!」
「…………拒否する」
「は?」
「命令を拒否する。帝国軍の弾丸を、臣民に向けることなどできるか!」
「しかし閣下!?」
「我々帝国地上軍は帝国臣民を守るための軍隊であり、帝国臣民に発砲などできない!」
「……よろしいのですか?」
「あぁ、師団を緊急招集しろ。私自ら訓示する。」
「はっ!」
エミール・フォン・ロマノフスキー中将率いる帝国地上軍第1師団は軍上層部からの出動命令を拒否、中立を維持することを表明した。
だが中央通りでは、追い詰められた警官隊が遂に暴徒たちに発砲、多数の死傷者を出した。そしてこれがきっかけで軍の一部が反乱を開始、暴徒と合流を果たし、「暴動」は「反乱」へと姿を変えていった。
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「同志諸君!もはや我々の行動は暴動ではない!これは革命なのだ!過日の第一革命は帝国の無慈悲な暴力によって粉砕された!だが今回は違う!我々は力を手に入れた!故に我々は暴徒から革命勢力として組織化をしなくてはならない!もはや我々は無力ではないのだ!それを新無憂宮に引きこもってるバカどもに知らしめてやろうではないか!」
「「「おお、おおおおおおお!!!!!!!!!!」」」
「我々はここに、労働者と兵士たちによる評議会、【ソヴィエト】の再建を宣言する!!」
2月26日、オーディン・ソヴィエトが結成された。議長には第一革命でソヴィエト穏健派を率い、下院議員となっていたアレクサンドル・ケレンスキーが議長に選出され、政府と対峙する事を全会一致で決議した。
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「もう限界でしょうな。もはやオーディンは無法の都と化したと言っても過言ではありますまい……」
「どうやらそのようですな。だが我々にはこの無秩序を止める権限も手立てもありません。貴族で下院議員の地位を得ながら、情けない限りです……」
「まだ手段は残っていますよ。」
「どのような?」
「リヒテンラーデ首相の更迭と皇帝陛下の退位を求め
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