外伝「魔術師消滅」
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宇宙艦隊司令長官以上の名声を集めたのであった。
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世間を騒がせた不倫スキャンダルから数ヶ月後、事態はとんでもない大事件に発展した。
きっかけはヤン・ウェンリー氏の元被保護者であるユリアン・ミンツ氏が、謹慎中のヤン氏の自宅アパートを訪ねたところ、ヤン夫妻はおらず、大量の血痕が発見されたのである。ミンツ氏はすぐさま警察に通報、捜索したところ妻のフレデリカが書いたと思われるメモが発見された。メモにはヤン氏の名前が只管書かれており、最後に「アイシテル」と書かれ途切れていた。これがチューズデーにスクープされたのである。
そして同時刻、ラップ少将(准将から昇進)から元妻のジェシカと連絡が取れないと警察に通報が入る。警察がジェシカ宅を訪ねたところ、「ワタシハカレトエイエンヲトモニシマス」と書かれたノートのみが残され、行方不明となっていたことが報道され、一連の行方不明事件は「ヤン・ファミリー神隠し事件」として世間を騒がせた。
世間では心中や夜逃げに駆け落ち、果ては暗殺や異次元人に誘拐されたなんて噂が飛び交っていたが、どれも信憑性に欠けるものばかりであった。
そしてヤン達の行方は警察と関係者の必死の捜索にもかかわらず、手掛かりすら見つからない有様で、事件の迷宮入りが囁かれた。
こうして【エルファシルの奇跡】から始まり、数多くの戦いで同盟軍の勝利に貢献し、様々な異名を持つ稀代の英雄【ヤン・ウェンリー】は、数多くの謎を残しながら表舞台から退場したのであった。
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