外伝「魔術師消滅」
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……」
「当番組ではヤン中将とジェシカ議員のやり取りしたメールの内容を入手したのでご覧ください。」
[愛しいジェシカ!おはよー!チュッ?(笑)
もう私とジェシカは既に運命共同体となっておりますので、どうか最後までお付き合いください(笑)
明日の晩は抱っこして、腕枕して寝てあげるからね
ジェシカ!俺にもチュッ?は?(笑)
まだお風呂かな?一緒に入ろう! 今度ね!って…もう私とジェシカは、何でもありでしょ?(笑)
また湯船に浸かって、ちょっと恥ずかしそうな顔のかわいいジェシカを見せてね! チュッ?]
「いや〜まさかあのヤン中将がこんなメールを送っていたとは……」
「人は見かけによらないですよねぇ……」
「それでは今回の不倫スキャンダルに関して街の人々にインタビューをしました。」
「ショックです。ほんとショック。」
「既婚者同士で不倫でしょ?やぁねぇ……信じられないわぁ……」
「ヤン〜俺にもチュッ?ってしてくれや〜」
「不倫なんて最低です!」
「英雄色を好むってか?よっ!下半身フリー・プラネッツ!」
「……このように街中でもヤン中将とジェシカ議員に対する非難の声が多いみたいですね。この騒動、どうなってしまうのでしょうか。それでは次のニュースです……」
この報道に対し、ヤン・ジェシカ両氏共に沈黙を保っていた。マスコミは何とかしてコメントを貰おうと、彼等に着きまとったが、なしのつぶてであった。
しかし数日後、ヤン中将の義父であるイゼルローン要塞司令官ドワイト・グリーンヒル大将が会見を開いたことで、状況が一気に動くことになる。彼は涙ぐみながらヤン中将を非難すると同時、軍の上司として義父として息子の不義理を止められなかった不甲斐なさを同盟市民に謝罪、世間から同情を称賛を浴びた。これをきっかけにして社会全体で風紀向上・綱紀粛正の機運が高まり、大規模な市民運動に発展、レベロ政権は対応に追われることになる。
その結果、ジェシカ議員は情報交通委員長を辞任し議員を辞職、ヤン中将は幕僚総監を更迭され少将に降格の上、予備役に編入された。更にヤン中将を庇う発言をしたシトレ統合作戦本部長は引退することになったのである。
一方グリーンヒル大将、ラップ准将、フレデリカ大尉は被害者として世間から同情されたのだが、それがきっかけで彼等の模範的な軍人としての仕事ぶりが世間から高い評価を受けた。特にフレデリカ大尉はヤンとの離婚を拒否「夫の不祥事は妻の責任」と主張して自ら予備役入りを志願、世間から「淑女の鑑」と評された。そしてグリーンヒル大将はその立ち振る舞いから『民主主義国家の模範的軍人』として高い評価を受け、シトレ統合作戦本部長の後任であるラザール・ロボス元帥やクブルスリー
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