ひふみ編
俺の幼馴染は人見知りでコミュ障なんだが
俺と幼馴染との偽物の恋人関係
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々と聞いた。聞き終えた時には掃除時間が終わって放課後になっていた。
ひふみの説明によると初めて男に呼び出された。ひふみは見ず知らずの男に呼ばれる事に加えて見ず知らずの男と二人っきりなり、ひふみは俺の想像を遥かに超えるくらい緊張してしまったのだろう。そして男はひふみに告白をする前に俺と付き合っているのかと関係を聞かれてひふみは頭が真っ白になってただ首を縦に振る事でしか出来なかった。男はそれに納得して諦めたらしい。
それからはひふみは男に呼び出された時は俺と付き合っているふうに言って断っていたらしい。
「なるほどな」
「ご、ごめんね……怒ったよね陸斗くん」
「怒ってねーよ」
怒ってはないよ……怒っては。物凄く呆れているだけだよ。流石に知らない所で付き合う事になっているなんてひふみに対して呆れる事しか出来ないよ。怒ったら泣いてしまうからな……
「それで、これからも告白されたら俺の名前を出し続けるのか?」
「えっ……それは……その……」
ひふみは目を泳がせて困った顔をした。
これからの事も考えたらひふみを助けない方がいい。だけど、ひふみが一人で解決しようとすれば更に拗らせて面倒な事になるだろうな。
それにひふみの両親や俺の親からひふみの事を任されてるからな、ひふみに何かあったらうちの親にドヤされるからな、うちの親はひふみLOVE勢だからな……全く自分の子をもっと優しくしてくれよな。
「はぁ〜、いいよ」
「えっ?」
「だからこれからも俺の事を隠れ蓑にしていいよ」
「えっ!?」
ひふみは俺の言った言葉の意味が分からなかったようだ。ひふみが分かるように説明しないとな……ひふみに分かるように……はぁ〜。
「簡単に言えば……ひふみの彼氏役になってやるよ」
「えっ、ええぇぇぇ!?」
ひふみは驚く程に大きな声を出した。
「えっ……その……り、り……陸斗くんが……彼氏?」
「偽物のな、それでひふみはこれまでどおりに俺を使って断ればいいよ。今までどおり何も変わらないただの幼馴染という関係だよ」
「そ……そう……なんだ」
ひふみは何処か悲しそうな表情をしていた。
何故そんな顔をするんだよ、何か文句あるのかよ……まぁ、あるよな。
「悪いな俺が彼氏役で」
「ち、違うよ……陸斗くんが彼氏で嬉しいよ!」
「偽物の彼氏だけどな」
「う、うん」
そしてまたひふみは悲しそうな顔をした。
はぁ〜まぁ、これでこの案件は解決だな……その代わりにひふみと偽物の彼氏になったけど。
今回の事は取り敢えずひふみの親に話しておいた。何故か大喜びだった。そしてひふみの事をお願いと頭を下げられた。
何この展開、俺の予想していたのと全く違うんだけど。俺
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