ひふみ編
俺の幼馴染は人見知りでコミュ障なんだが
俺と幼馴染との偽物の恋人関係
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は高校生になった。
ひふみのコミュニケーション能力は向上せず、今もまだコミュニケーション障害のままでまともに話せるのは俺を含めてひふみの両親と俺の母親からくらいだ。俺の父親には少し緊張してしまう、まぁ、父親が酔った勢いでぐいぐいとひふみに話しかけねひふみに苦手意識を持たせたのが悪いんだけどな。
「た、滝本ひふみさん……あなたの事が好きです。俺と付き合ってください」
「え……その……」
担任に頼まれてゴミ出しにゴミ捨て場に行ったら幼馴染の滝本ひふみが見ず知らずの男子に告白されてた。ひふみは結構モテる、男女問わずモテる。まぁ、見ず知らずの奴らがひふみに話しかけても無視されるという結果に終わる。学校では俺くらいにしか話せないからなアイツ。だからだいたいの奴らは無視されてそれで諦める。だが、そうでない奴も居る。今告白している奴もその諦めなかった奴らの一人だろう。
さてと、取り敢えずこの告白の状況について一言だけ言いたい事がある……ゴミ捨て場の前で告るなよ。ムードもクソもねーだろ。今掃除中だろ、ちゃんと掃除しろよ、時と場所を考えろや!
「あ、あの……私……り、りくと……陸斗くんと……。」
「やっぱり須藤と付き合ってたのか、ごめん滝本さん」
そう言って男は肩を落として立ち去って行った。
……あの、意味がわからないんだけど。何故告白をされたひふみは俺の名前を出して、俺の名前を聞いた男は何故か納得して諦めて帰っていくんだよ。色々と疑問に思う事はあるけど、そろそろこのゴミを捨てたいからひふみの前に出よう。
「よし」
「何が“よし”なんだ?」
「はわぁぁ!!」
するとひふみは驚き妙な悲鳴を上げてあわあわし始めた。
うん、思っていた通りのひふみの反応だな。取り敢えず今はこれ以上ひふみを責めるのはやめておこう……今は。
「まぁ、どうでもいいか。悪いがこのゴミを捨てたいからそこ通るぜ」
そう言ってから俺はひふみの隣を通ってゴミ捨て場の前に立ちゴミ袋をポンッと投げてゴミを捨てた。
その光景を見ているひふみは何処か安心したのか『ふぅ〜』と息を吐いていた。さてと、そろそろ聞こうか。
「なぁひふみ、俺はいつからひふみと付き合い始めたんだ?」
「ひゃあ!?」
さっきまで安心していたひふみの顔は突如絶望へと変わった。さてと、ひふみはどういう説明をしてくれるのだろうか?
そんな事を考えているとひふみの瞳から涙が流れ出した。
「ご、ごめん……なさい……。ごめんなさい……嫌わないで……」
予想と違ってひふみは泣いてしまった。俺は忘れていた……ひふみのメンタルは豆腐だって事を。
俺は慌ててひふみを慰めてから事情を聞く事にした。
ひふみを落ち着かせてから事情を長
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