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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
学校脱出
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やすいんだよね。
なんでか知らないけど………。
俺が後方を確認している時、何故か麗が俺のコートを掴んでいた。


「麗、なんで俺のコートを掴んでんの?」
「えっ? あっ、その………」
「………不安か?」
「いや………………うん、不安。無事に生き延びられるか」
「安心しろ、命を賭けて護ってやるよ」
「それ、フラグになりそうだわ」
「フラグになっても、その程度(・・)じゃ俺は殺せねぇな」


俺は、そういうフラグを片っ端からへし折ってきたしねぇ。


「おーい、真紅狼、麗。行くz………『きゃああああああっ!!』………悲鳴ってことは………!?」


孝が話し終わった瞬間、奥から悲鳴が響き渡った。
俺達は急いで駆け寄ると、メガネを掛けてどこか偉そうな女が簡易ドリルを<奴等>の腹に刺して、血が吹き出させ浴びながらも抵抗していた。
そして、その悲鳴に聞いた<奴等>が左右から四体ずつ襲い掛かってきたので、毒島先輩、孝、麗は交戦しようとするところを俺は止めた。


「毒島先輩、左をお願いしま………「俺一人で十分だ」………真紅狼?!」


俺が一歩前に出て、左手の薬指をほんの僅か動かす。
それだけで数百万本の目に見えない鋼糸が動かせるが、今回は二、三本を使用し一瞬でこの場に居る<奴等>の首に巻き付けて、そのまま絞めつけて首を吹き飛ばした。


「ま、こんなところか」
「………蒼騎くん、キミは一体何者だ?」
「質問の意図が分かりませんよ、毒島先輩?」
「先程の技はなんだ? いきなり、<奴等>の身体が浮かび上がったと思ったら、次は首が吹き飛ぶ。人間が出来るような技じゃない」
「答えるにしても、ここよりも職員室に入りましょうや、ここに居たら<奴等>の格好の餌食だぜ?」


俺達は、職員室に入り。
気休め程度にしかならないが、鍵を閉めた。
そして全員が一息ついた後、俺を見てくる。


「さて、蒼騎くん。先程の答えを聞かせてもらえるだろうか?」
「こんなに早くバラす事になるとは、先程の行為は失敗だったかな? おとなしく、孝達に任せりゃよかったな」
「……どういうことなの、真紅狼?」


麗は困惑した表情で訊ねてくる。
さぁて、どこまでバラしてどれぐらいの嘘を混ぜ合わせようかな。
もうちょっと先の方でバラしたいんだよね、そっちの方が俺に得があるし。
そうだな、こういう設定で行くか。


「まぁ、そうだな。俺はちょっとばっかり特殊な人間とでも言っておきましょうか」
「………特殊な人間?」
「ええ。先程、俺が使った武器は“鋼糸”と言いまして、“剄”という力を使うんですよ」
『“剄”?』
「よく、映画で出てくる中国拳法の八極拳とかに使われるヤツ?」
「そうだ、麗。その解釈で間
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