第8章:拓かれる可能性
第256話「攻略作戦」
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今まで幾たびも奇跡を起こしてきた。
だが、それらは全て自分達で限界を超えてきたからこその産物だ。
自分から奇跡を望んだ程度で、起こるはずがない。
「まったく、同じ“可能性の性質”を持っているというのに、視野が狭まっているぞ。前までの僕を見ているようだよ」
「何ですって……?」
「僕らだけで背負う必要はない。……人の“可能性”、見せてもらおうさ」
その言葉に、優奈は目を見開く。
「……そう、そうね。……私達は“可能性の性質”を持つ神。人の可能性を信じてこそ、私達は私達たらしめる。……信じて、みましょうか」
「ああ。既に“可能性”は拓かれている。……人の底力をイリスにも……いや、神界全てに見せてやればいい」
夢幻のような“可能性”だ。
……それでも、ゼロじゃない。それだけで、二人が信じるに値する。
根拠も、理屈も存在しない。
ただ“可能性”を信じるだけ。
……それが、それこそが“可能性の性質”たる所以なのだから。
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