第96話
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ンの言葉に頷いたクルトは一番奥の部屋に視線を向けた。
「いや〜、さすが優秀な後輩達だぜ。あいつらが敵を惹きつけまくっているお陰で、俺達は楽にここまで来れたからな。」
「ここまで警備用の人形兵器と偶に遭遇する程度で、”本拠地”の時と違って猟兵の方達は姿すら見ませんでしたものね。」
気楽な様子で答えたフォルデの言葉にメサイアは苦笑しながら答えた。
「……………」
「?セレーネは何か気になる事があるのかしら?」
一方複雑そうな表情で考え込んでいるセレーネが気になったアイドスは不思議そうな表情で訊ねた。
「その……今更こんなことを言う事は不謹慎だと理解しているのですが……もしジョルジュ先輩と戦う事になった時、私はジョルジュ先輩に”止め”を刺せる”覚悟”ができていないのです……ダメですね、私は……お兄様は”敵になるならば仲間の身内の関係者でも討つ覚悟”はできていて、実際ルーファスさんを討ち取っているというのに……お兄様がお傍にいないと、既に決めたはずの”覚悟”を揺らがせてしまうのですから……」
「セレーネさん……」
辛そうな表情で語るセレーネの様子をアルフィンは心配そうな表情で見つめ
「―――”それは軍人である私達の役割”ですから、セレーネさんがそこまで思い悩む必要はありませんからご安心ください。」
「……だな。幸いにもセレーネ嬢ちゃん達は俺達と同じ”軍人”のリィンと違って”義勇兵”だ。そういった辛い役目は俺達”軍人”に押し付けても誰も文句は言わねぇよ。」
「お二人とも………」
それぞれ自分達がセレーネ達の代わりに手を汚す事を口にしたステラとフォルデをクルトは驚きの表情を浮かべて見つめた。
「ステラさん……フォルデさん……ありがとうございます…………!」
「ふふっ、元気が戻ったようで何よりです。それでは行動を再開しましょう。」
感謝の言葉を述べるセレーネの様子を見て微笑んだステラは先に進むように促した。その後行動を再開したステラ達は一番奥の部屋に突入した。
〜最奥地点〜
「この部屋は一体……?」
「建物の規模の割には随分と広い空間の部屋ですね……一体何の為の部屋なんだ……?」
部屋に突入したアルフィンとクルトは不思議そうな表情で今まで突入した部屋とは比べ物にならない広さの部屋を見回して戸惑い
「やれやれ……どう考えても”お約束の展開”になるとしか思えねぇぜ……」
「お、”お約束の展開”ってまさか――――――」
「―――来るわ!みんな、構えて!」
疲れた表情で溜息を吐いたフォルデの言葉を聞いたメサイアが表情を引き攣らせたその時、何かの気配を感じ取ったアイドスが神剣を構えて警告した。すると異空間から重
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