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俺、リア充を守ります。
第12話「We are ベストパートナー!!」
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剣の師はドラグギルディだが、貴様の技の師はそのエレメリアンという訳か……」

 試しに触手を振るうクラーケギルディ。先程に比べると動きに敏捷性が戻って来ていた。やがて、引き抜かれた触手が生え変わりかけている事にも気づく。

「素晴らしい……完全には治っていないが、この分なら翌日には出撃できるだろう!見事だスワンギルディ!!」

「勿体なきお言葉です」

 治癒力の向上を素直に喜び、スワンギルディを誉めるクラーケギルディとは対極に、リヴァイアギルディは不満そうに声を荒らげる。

「フンッ!この程度か。鍛錬が足りていないのではないか?これではその恩師とやらも残念がるだろうな!!」

 口ではそう言いながらも、触手の動きに機敏さと力強さが戻って来ている事を、スワンギルディは見逃していない。

「は。これからも剣の腕と共にこの技も磨くよう、精進いたします。では私はこれにて失礼」

 これからどちらかが死んでもおかしくない決戦に望む二体へ敬礼し、師には及ばないが、その技に確かな成果があった喜びを胸に、鍛錬に戻るスワンギルディの背中を見送った二体は、互いのパソコンをテーブルの上に置くと、明日の出陣に向けての遺言を書き始めた。

 リヴァイアギルディは、スパロウギルディに向け、今後の部隊のまとめ方、そして詫びの言葉を綴り、パソコンを閉じた。クラーケギルディも同様の事をしていた。

 そして、リヴァイアギルディは不器用な文面ながら、スワンギルディへの激励の言葉も残してある。

 お前は先が楽しみな戦士だ、と。

 立ち上がるとパソコンに背を向ける二体。

 リヴァイアギルディは宿敵ともを最後の戦いへと誘う。

「─────征ゆくか」

「応よ」

 必ず勝って戻る───そう胸に秘め、会議室を後にする。

 勝って戻らねば見られぬのだ。

 巨乳と貧乳に彩られた、二体の半生が詰まった、このパソコンを。

 

 □□□□

 

 夜 8時30分

 千優さんに言われた通り、明日の挑戦に望むためにいつもより三十分早めに自室へ篭もり、ベッドに横になろうとした時、トゥアルフォンに着信がありました。

「はい、もしもし?」

『神堂慧理那か?俺だ、ヒーローCだ』

「ヒーローC!?あなた自分から電話する事もできるんですの?」

「あー、違う違う。画面を見ろよ」

 トゥアルフォンを耳から離し、画面を見るとヒーローCの顔がディスプレイされていました。

「なるほど……インターネットを通じて、わたくしのトゥアルフォンに直接侵入してきたのですわね?」

『そういう事だ。千優と喧嘩別れみたいになっちまったけど、大丈夫か心配になってな』

「それなら、問題はありません…
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