第12話「We are ベストパートナー!!」
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いないお前に、負けると思うか?」
「負けませんとも!なんなら、手合わせしてもよろしくて?」
「いいぜ。明日の放課後、俺とお前で決闘だ」
おいおい、なんだか口論に発展してるぞ!?
慌てて二人を止めようとした俺と愛香を止めたのは、桜川先生だった。
「落ち着けお前達……ちゃんとよく見ろ」
「「え?」」
「仲足のあの目……どう思う?」
言われて、ヒロ兄の目を見る。確かに厳しい目付きだ。だが、そういえば今朝の虚ろな瞳ではない。
見慣れたいつもの、いや、いつも以上に光と覇気に満ちた瞳だ。
「あいつは先ほどの、自分の代わりに戦おうとしたお嬢様を見て、再び心に火を灯すことが出来たんだろう……そして、今度は自分がお嬢様の心に火をつけようとしている。そうは見えんか?」
「そっか……ヒロ兄、落ち込んでた自分を会長に重ねてるんだ……」
「ヒロ兄は……やっぱり、会長の師匠って事か……」
俺達が納得している間に、話はついてしまった。
明日の放課後、指定した座標に来い。そう告げるとヒロ兄は、コートを靡かせながらエレベーターで地上へ戻っていった。
「明日までに、本当の気持ちと向き合えるようにしておけ。じゃなけりゃ、俺には勝てんぞ……」
と、そう言い残して……。
「尊、帰りますわよ。明日に向けて、今日はいつもより早く寝ますわ」
エレベーターがまた下に着く頃、これまた気合いに満ちた顔で会長も帰っていった。桜川先生も俺達に頭を下げると、一緒にエレベーターに乗り込み、帰っていった。
「ぶつかり合う師匠と弟子、燃えるシチュエーションね!!」
母さん、燃えてる場合じゃないだろ……。
「こういう展開の時って、どちらかが勝ったらなんでも命令聞くってのが鉄板では?」
「それいいわね!トゥアールちゃん、明日、慧理那ちゃんに吹き込んどいてちょうだい!」
「人の喧嘩をダシに何を企んでるんだよ!?」
流石に緊張感が無さすぎる相談を始める母と居候に頭を抱える。そろそろ頭痛薬と胃薬を常備した方がいい気がしてきた……。
□□□□
次元の狭間 アルティメギル基地 中央会議室
「テイルイエロー……まさかここに来て新たなツインテイルズが現れるとは」
「今はまるで力を使いこなせていないが、あれほどのツインテール属性を持った戦士だ。時を置けば置くほど、覚醒を座視することになろう」
リヴァイアギルディとクラーケギルディは、部下からの情報を受け、歯噛みした。
「だが、先の戦いで私が取り乱したばかりに、私も貴様もこの有様だ。面目もない」
「フ、貴様らしくもない。随分と殊勝ではないか」
「いつまでも争いを
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