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俺、リア充を守ります。
第12話「We are ベストパートナー!!」
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ありませんの。ただ、お母様に絶対にそうしろと言われて、仕方なく…………神堂家の家訓だとまで言われて」

 ツインテールをぎゅっと握り締め、唇を噛む会長。

「家訓って、そんな大袈裟な……」

「大袈裟、でしょうか……」

「なるほど、そんな家もあるのか……世界広いな」

「いや、ヒロ兄はなんで納得してるのよ!?」

 会長のお母さんはきっと、会長に似合うからよかれと思って多少強く言ったんだと思う。

 それを会長は、家のように曲解してしまったんだ。

「ともかく、わたくしは子供の頃からずっとこの髪型でした。子供っぽい、子供っぽいと言われ続け……やめたくても、やめられなくて。いつしかわたくしは、ツインテールを嫌って……いえ、憎んでさえいました。子供と言われて当然ですわ、罪もないツインテールにすべてを背負わせて、自分は逃げたのですから」

「この前総二に、”あなたがツインテールを愛する限り”と言われて、表情が曇ったのは気のせいではなかったという事か……」

 静かに頷く会長。ヒロ兄の一言に、ふと思い出す。

 その瞬間、俺は、何か情けない声を上げそうになり、必死に言葉を飲み込んだ。

 ショックだったのだ。会長ほど綺麗なツインテールを持っている人が、ツインテールを嫌いだったことにではない。

 そのことが腑に落ちない、自分が……いつの間にか、誰もがツインテールを愛して当たり前だという考えになっていた自分に気付いたことが、ショックだったのだ。

 ほんの一か月前──―テイルレッドが現れるまで、ツインテールはまだまだマイナーな髪型だったし、ツインテールにしていても、会長のように成長するにつれて、やめたがる子が大半だったのだ。

 それでもツインテイルズの影響で、誰もがツインテールを愛する世界になってくれた──―いつしか俺の中で、そんな傲慢が常識とすげ替わっていたのかもしれない。

 それがショックだったのだ……。

「……本当に、そう思っているのか?」

「……え?」

「本当にツインテールが嫌いなのか?」

 厳しい視線を向け続けていたヒロ兄の声が、語調の強いものになる。もしかして……怒っているのか?

「……何故……そう思うのですか?」

「俺は総二みたいなツインテール馬鹿じゃないから、正直なところツインテールへの愛がどうのとか、語れる立場じゃない。けどな、そんな俺でもこれは分かる……慧理那、お前本当はツインテールが好きなんじゃないのか?」

 ん?今の、俺を褒めてたのか?

「何を証拠にそんなことを!!」

「一応、変身できたんだろ?なら、その事実がツインテイルズになる資格があった事の、何よりの証拠だろう。しかし、それでも嫌いだと、自分に嘘をついてそれを否定しよ
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